ヤマハが大型スポーツバイクの新型「MT-07」を発表 自動トランスミッションを初採用
2025.02.05 自動車ニュース![]() |
ヤマハは2025年2月4日、排気量700ccクラスのロードスポーツモデル「MT-07」をモデルチェンジし、同年2月26日に発売すると発表した。
「MT-09」に続いて「Y-AMT」搭載車を設定
ヤマハMT-07は、「The Advocator of Riding Delight」をコンセプトとした大型スポーツバイクのエントリーモデルで、トルクフルなエンジン特性や扱いやすいボディー、コストパフォーマンスの高さなどが特徴として挙げられている。
今回のモデルチェンジでは、従来モデルより排気量688ccの並列2気筒エンジンを受け継ぎつつ、ヤマハの2気筒モデルとして初めて電子制御スロットル「YCC-T」を採用。これにともない、エンジンの出力特性や各種電子デバイスの介入度合いを選択できるライデイングモードセレクター「YRC」や、「MT-09」で初採用された電子制御トランスミッション「Y-AMT」、シフトダウン側にも対応するクイックシフター(ベースモデルにオプション設定)などの装備が可能となった。
また、エンジンのサウンドがよりトルクフルに聞こえるよう吸気音をチューニング。エアクリーナーボックスや吸気ダクト、吸気ファンネル、吸気口カバーなどの形状やレイアウトを調整し、燃料タンクカバーの4カ所に穴をあけるなど、ライダーにエンジンサウンドが聞こえやすいよう各部に改良を加えた。
運動性能の向上も図っており、バックボーン型高張力鋼管フレームの設計を変更することで強度・剛性をアップ。フロントの足まわりにはφ41mmインナーチューブの倒立フォークを新採用し、プリロードと伸側減衰力の調整機構を備えたリアのリンク式モノクロスサスペンションともども、車体各部のアップデートに合わせて、足まわりの特性を最適化した。さらにフロントブレーキには、取り付け剛性に優れるラジアルマウント式のキャリパーを装備。MT-07として初めて、軽量で慣性モーメントの少ないスピンフォージドホイールを採用した。
このほかの機能・装備も見直しており、5インチのTFTメーターや新設計のハンドルスイッチを採用。フラッシャーにも「2段階フラッシャー機能」「エマージェンシー機能」「消し忘れ機能」を追加している。
「Natural Simplicity for everyone」をコンセプトにスタイリングも大きく変えており、軽量さを感じさせるスリムなスタイルはそのままに、タンクまわりからシートにかけてはよりニーグリップがしやすいよう形状を変更。フロントまわりも小径のLEDヘッドランプと“目”を思わせる薄型のポジションランプにより、上級モデル「MT-09」と共通のイメージに刷新した。
カラーリングは、ヤマハのレースイメージを強調する「ブルー」、MTシリーズの新たな象徴カラーであるとされる「マットライトグレー」、シリアスなスポーツイメージを追求したという「マットダークグレー」の3種類を設定。
価格はマニュアルトランスミッションを搭載した「MT-07 ABS」が96万8000円、Y-AMTを搭載した「MT-07 Y-AMT ABS」が105万6000円。
(webCG)
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