BMW M4コンペティション クーペM xDrive(前編)
2025.03.27 谷口信輝の新車試乗 今回、レーシングドライバー谷口信輝が試乗したのは、最高出力が530PSにまでアップした改良型「BMW M4コンペティション クーペ」。ワインディングロードで走らせてみた印象は?走らせる前からすごい
「あれ、思ったよりもボディーが大きいかもしれませんね」
マイナーチェンジを受けたBMW M4 コンペティションに歩み寄りながら、谷口信輝はそうつぶやいた。続いてクルマのリアエンドあたりをのぞき込むと、谷口はこんな言葉を口にしたのである。
「ああ、このテールライト、かっこいいですねえ。こういう技術というかデザインをいち早く採り入れるって、いかにもBMWらしいですよね」
谷口が感心したのは、新型M4に採用された新しいテールライトデザイン。これはレーザーダイオードの光を3本のグラスファイバーに導き、それらを立体的にレイアウトすることでつくり上げたもので、繊細な曲線が先進的なイメージを生み出している。ちなみにこのテールライトは、全世界で1000台が限定生産された「M4 CSL」で初採用されたものを受け継いだかたちとなっている。
「なんか、シートもかっこいいですよね。肩のところに2つ穴が開いているのは、本来、4点式ハーネスの肩ベルトを通すためのもの。つまりレーシングカーを強く意識したデザインですが、このシートはそれだけじゃなくて、脇腹のあたりや太ももを支えるサイドサポートにも穴が開けられています。いかにも軽量化にこだわっている感じがするし、見た目にもかっこいいですよね」
そういえば、谷口は以前にもBMWのシートを見て「『機動戦士ガンダム』のアムロ・レイが腰掛けているシートみたい」と評したことがあるから、この手のデザインがお好みなのだろう。
続いて運転席に腰掛けた谷口はスタッフからコックピットドリルを受けた。これは最近のMモデルに共通した特徴だが、一般的なモード切り替えだけでなく、エンジン、サスペンション、ステアリング、4WDのM xDriveなどを個別に細かくセットアップできる機能が設けられているほか、トラクションコントロールの強弱を10段階で設定できるMトラクションコントロール、ドライバーが行ったドリフト走行の内容を解析するドリフトアナライザーなど、実に多様な機能が盛り込まれている。その説明を受けた谷口は「おー、すごいですねえ。これはクルマをいじり倒したい人には、たまらない装備ですよ、きっと」と、大いに驚いた様子だった。
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