ホンダ・フリードe:HEVエアーEX(後編)

2025.04.17 あの多田哲哉の自動車放談 多田 哲哉 ホンダにとっての重要車種である「フリード」を前に、トヨタでさまざまなクルマを開発してきた多田哲哉さんの表情はさえない。いったい、この売れ筋コンパクトミニバンのどこが気になるのだろうか?
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現場の苦労がにじみ出る

新型フリードを「先代で洗い出されたネガを、開発予算に合わせてつぶしたクルマ」と評する多田さん。

当の開発担当者も、日本専用車として台数も限られるフリードが、そうしたクルマであることは一面で認めている。パワートレインは純ガソリンエンジンもハイブリッドも最新のものに刷新しつつも、プラットフォームは従来改良型。そんななかで、バネやモーターに頼らず、非力な女性でも苦労なく収納しやすくしたサードシートも大きな自慢だ。

「確かに操作性は非常に軽いです。回転する軸を移動してバランスを変えるだけで、これだけ軽くしているんですね」

「3列目は思ったよりもしっかりしたつくりですね。足もとの空間も無理をしている感じはなくて、意外といいです。子供なら十分でしょうし、大人でも普通に座れます」

こうした部分はライバルの「トヨタ・シエンタ」に対するフリードのアドバンテージでもあり、あのモビリオのDNAともいえる。

また、売れ筋となるハイブリッドも、信頼性などで苦労したデュアルクラッチトランスミッションベースの「i-DCD」から、最新の「e:HEV」となった。

 
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