フォルクスワーゲン・ゴルフGTI(後編)
2025.05.01 谷口信輝の新車試乗 レーシングドライバー谷口信輝が、改良を受けた「フォルクスワーゲン・ゴルフGTI」に試乗。クルマ好きの間では広く知られるこの高性能ハッチバックの良さについて、熱く語る。足まわりがとてもいい!
最新の「ゴルフ8.5」に生まれ変わっても、いい意味で古典的な味つけが残っていて多くのクルマ好きから愛されるはずと、新型ゴルフGTIを絶賛した谷口信輝。前半では、電子制御システムの介入の仕方が好ましいほか、ブレーキペダルのコントロール性が優れているといった話題が出たけれど、肝心の足まわりはどうか。早速、その印象を谷口に語ってもらうことにしよう。
「最初にも言ったとおり、乗り心地はちょっと硬めです。でも、全然嫌な感じじゃありませんね。それと、このクルマでちょっと特徴的なのは、リバウンドストローク側のダンピングがわりと強力に設定されている点にあります」
リバウンド側とはサスペンションの伸び側のこと。その減衰力が高ければ、例えば路面のうねりでボディーがポーンと空中に放り出されそうになっても、それをダンパーがぐっと抑え込んで浮き上がり量を最小に抑えてくれることになる。
「おかげでコーナリング中もイン側のタイヤが浮き上がらなくて済むし、ブレーキングしてノーズダイブを起こさせれば、ブレーキングを弱めてからもしっかり前荷重の姿勢を保ってくれる。これはとてもいい足まわりですよ。僕がスポーツモデルを買うと、だいたい足まわりとかに手を入れたくなりますが、このゴルフGTIだったらその必要がなさそう。社外品に交換したいって気持ちには全然ならないかもしれません」
これは、谷口にとって相当の褒め言葉といっていいだろう。
今回のマイナーチェンジでは、インフォテインメント系の強化もひとつの柱として打ち出されている。その辺の印象を谷口に語ってもらおう。
「このディスプレイは画像もきれいだし、画面サイズも大きいから、旧型に乗っている人はかなりうらやましいと思うんじゃないでしょうか。ただ、僕の身長(185cm)だと、ディスプレイがギリギリ前方視界を遮らなくて済むけれど、編集スタッフのSさんはどうですか?」
そう尋ねられたSの身長は163cm。そのSは「たしかにシートの高さ調整をもっと上にしないと、少し前が見えにくいかもしれません」と語っていた。
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