「ロータス・エミーラ」にジム・クラークの偉業をたたえる限定モデルが登場
2025.05.02 自動車ニュース![]() |
英ロータスは2025年5月2日、往年のレーシングドライバー、ジム・クラークの偉業をたたえる限定モデル「ロータス・エミーラ クラーク エディション」を、60台限定で販売すると発表した。実車は、F1世界選手権のマイアミグランプリ(決勝レースは現地時間5月4日に開催)で世界初公開される。
「ロータス38」をモチーフにした内外装が特徴
ジム・クラーク(1936-1968年)は、1960年代にロータスで活躍したスコットランド出身のレーシングドライバーであり、1963年、1965年と、2度にわたりF1世界選手権でドライバーズタイトルを獲得している。とくに1965年は、世界3大レースのひとつにも数えられるアメリカのインディアナポリス500でも勝利。F1の年間タイトル獲得とインディ500優勝を同時に果たした、唯一のレーシングドライバーとして名を残している。
ロータス・エミーラ クラーク エディションは、その偉業から60年を迎えるのに合わせて企画された限定モデルであり、スーパーチャージャー付き3.5リッターV6エンジンを搭載した「エミーラV6」をベースに、1965年のインディ500を戦った「ロータス38」をモチーフにした内装・外装デザインを取り入れている。
ボディーカラーは「クラーク・レーシング・グリーン」で、ブラックルーフやシルバーのドアミラー、フロントを縁取るイエローのストライプが組み合わされる。ブルーアルマイト仕上げが施されたアルミ削り出しのフューエルキャップや、イエローのエキゾーストパイプも特徴で、ドアにはクラークのレーシングカーに着想を得たという「クラーク エディション」のロゴがあしらわれている。
いっぽうインテリアでは、運転席側を当時のロータスのレーシングカーを思わせるレッドで、助手席側をブラックでコーディネート。レザーとアルカンターラのコンビシートには、クラークの偉業を表すジム・クラーク・トラストのプレートがはめられている。
また、クラシックなウッド製シフトノブや、スコットランド・ロッホキャロン地方のタータンチェックをあしらった「ジム・クラーク記念バッジ」なども特徴で、ダッシュボードにはクラークのサインを刺しゅうで再現。カーボンファイバー製の専用サイドシルプレートには、このクルマが特別な限定モデルであることを示す「1 OF 60」の文字が書かれている。
このほかの仕様・装備としては、通常はオプション扱いである「ロータス・ドライバーズ・パック」に含まれるスポーツサスペンションや、「トラック」モード付きのドライブモードセレクターなどが標準で採用されている。
価格は2359万5000円。
(webCG)