デザインや機能が進化した改良型「ボルボXC60」発売
2025.06.02 自動車ニュース![]() |
ボルボ・カー・ジャパンは2025年6月2日、一部仕様変更したミッドサイズSUV「XC60」を発売した。
今回の仕様変更の主眼は、「次世代ユーザーエクスペリエンスの採用」「内外装のデザインのリフレッシュ」「快適性の向上と環境負荷の低減」など。
センターディスプレイのサイズは9インチから11.2インチに大型化され、従来モデル比で解像度が21%向上。さらに、Qualcomm Technologies社の次世代のコンピューター基盤「Snapdragon Cockpit Platform(スナップドラゴン・コックピット・プラットフォーム)」の導入により、Googleを搭載したインフォテインメントシステムは、従来と比べて、情報処理速度が2倍以上に、グラフィック生成速度は同10倍にアップ。より快適でスムーズな操作が可能となった。
ホーム画面は、「EX30」や「XC90」などと同様の新しいインターフェイスを備えたグラフィックに変更。新しいインターフェイスでは、ホームボタンを押すことにより、地図などが表示されるメイン画面にワンタップでアクセスできるようになった。ドライブモードもホーム画面からのワンタップ式へと改められた。
そのほか、ウィジェット機能により、お気に入りのメディアやハンズフリー通話などの切り替えも容易に。さらに、コンテクスチュアルバーでは、走行状況などに応じて、例えば低速になると車外カメラのアイコンが表示されるなど、使い勝手が向上している。無線ソフトウエアアップデート(OTA)への対応もセリングポイントのひとつだ。
デザインについては、最新のXC90と共通のフロントグリルを採用。新たな意匠のホイールやダークカラーのフルLEDテールライトで力強さが演出され、ボディーカラーには新色「フォレストレイク」「オーロラシルバー」「マルベリーレッド」が追加されている。
一方インテリアにおいては、レザーフリー素材の採用を拡大。最上級の「ウルトラ」グレードでは、従来のファインナッパレザーに加え、100%リサイクルポリエステル素材「ネイビー・ヘリンボーンウィーブ」を無償オプションに設定。また、「プラス」グレードには、従来の本革シートに代わり、リサイクル素材とバイオベース素材からつくられる「ノルディコ」シートを標準で装備した。
センターコンソールの2+1カップホルダーや、より使いやすい位置に配置されたスマートフォンのワイヤレス充電器も新しい装備のひとつだ。さらに、全グレードにテイラードダッシュボードやオレフォス社製クリスタルシフトノブを採用するなど、スカンジナビアンデザインならではの上質で心地よい空間を演出しつつ、さらなる環境負荷の低減を図ったという。
走行性能にかかわるパートでは、「B5」パワートレインの2リッター直4ターボエンジンがミラーサイクル化されたのがポイント。これにより燃費は約5%向上している。
一方で、ピラーやエンジンルーム等への遮音材の追加採用により、キャビンの静粛性が向上した。安全面では「パイロットアシスト」にエマージェンシー・ストップ・アシスト機能が追加され、パイロットアシスト作動中にドライバーが両手でステアリングホイールを握るよう求められても反応しない場合に、自動で自車を安全に停車させるようになった。
ラインナップと価格は以下のとおり。
- XC60プラスB5:789万円
- XC60ウルトラB5 AWD:879万円
- XC60ウルトラT6 AWDプラグインハイブリッド:1029万円
(webCG)