スバル・クロストレック プレミアムS:HEV EX(前編)

2025.06.05 あの多田哲哉の自動車放談 多田 哲哉 多田哲哉さんが今回試乗したのは、スバル初のストロングハイブリッドシステムを搭載した「クロストレック」。さまざまなクルマの開発を取りまとめてきたエンジニアは、その仕上がりをどう評価する?
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あのクルマを思い出す

「デザインはだいぶ洗練されてきましたね」と、試乗を終えたクロストレックを振り返りながら、多田さんは「マツダに似たシリーズ戦略なのでしょうが、車名だけだと各車のポジションがちょっとわかりにくいのが残念です。マツダのように車名を数字にしていただければすぐわかりますが……」と語った。

実際、このクロストレックの先代にあたるモデルは、日本では「XV」と呼ばれていた。また、「レヴォーグ レイバック」も現行型からの新規車名で、なるほどスバリストでないと各車の位置づけはわかりにくいかもしれない。

また、クロストレックとレイバックに「フォレスター」も加えた、スバルの自社製SUV群は、すべて共通の「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」を土台とする。もっといえば、ステーションワゴンの「レヴォーグ」やセダンの「WRX S4」も同様だ。

「乗り心地やハンドリングの印象は、以前に乗せてもらったレイバックと基本的に変わりません。一連のSUVシリーズのクルマらしく、部品をうまく共有しながら、同じ思想でつくられている感じです」

「サスペンションのダンピングみたいな部分では、このクルマはレイバックよりソフトで、段差なども一発で収束するわけではないですが、クルマに初めて乗るような人にも違和感はなさそうです。スバルのSUVはどれも乗り味はよく似ていますので、お客さんのライフスタイルに応じて適したサイズやデザインで選べばいいと思います」

そう語る多田さんだが、今回のクロストレックには、もうひとつの大きなポイントがある。それはトヨタのシリーズパラレルハイブリッドを転用したスバル初のストロングハイブリッド「S:HEV」を搭載していることだ。

 
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