フォルクスワーゲンが3列シートフル電動ミニバン「ID. Buzz」を日本で正式発売

2025.06.20 自動車ニュース webCG 編集部
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フォルクスワーゲンID. Buzz
フォルクスワーゲンID. Buzz拡大

フォルクスワーゲン ジャパンは2025年6月20日、フル電動ミニバン「ID. Buzz(IDバズ)」の予約注文受け付けを同日に開始すると発表した。デリバリーの開始は同年7月以降を予定している。

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「ID. Buzz」は、ドイツ・ハノーバーにあるフォルクスワーゲン商用車部門の工場で生産される。
「ID. Buzz」は、ドイツ・ハノーバーにあるフォルクスワーゲン商用車部門の工場で生産される。拡大
2-2-2のシートレイアウトを採用し、2列目センターをウォークスルーとした6人乗りノーマルホイールベース仕様の「プロ」グレード。
2-2-2のシートレイアウトを採用し、2列目センターをウォークスルーとした6人乗りノーマルホイールベース仕様の「プロ」グレード。拡大
「プロ」の外寸は、全長4715mm、全幅1985mm、全高1925mmで、ホイールベースは2990mm。
「プロ」の外寸は、全長4715mm、全幅1985mm、全高1925mmで、ホイールベースは2990mm。拡大
コックピットはスイッチ類や突起物が少ないモダンなデザインが採用される。
コックピットはスイッチ類や突起物が少ないモダンなデザインが採用される。拡大
「ID. Buzzプロ」のフロントシート。
「ID. Buzzプロ」のフロントシート。拡大
ウォークスルーが採用される「ID. Buzzプロ」の2列目シート。
ウォークスルーが採用される「ID. Buzzプロ」の2列目シート。拡大
室内最後部から見た「ID. Buzzプロ」のキャビン。
室内最後部から見た「ID. Buzzプロ」のキャビン。拡大
外板色は「キャンディホワイト/ライムイエローメタリック」(写真)の有償2トーン色を含む全6種類がラインナップされる。
外板色は「キャンディホワイト/ライムイエローメタリック」(写真)の有償2トーン色を含む全6種類がラインナップされる。拡大

ID. Buzzは、「ワーゲンバス」の愛称で長年親しまれてきた「フォルクスワーゲン・タイプ2」のヘリテージを継承しながら、フォルクスワーゲンの新たなブランドアイコンとなるべく開発された唯一無二のフル電動ミニバンと紹介されている。

ドイツ・ハノーバーにあるフォルクスワーゲン商用車部門の工場で生産されるID. Buzzは、現時点において日本市場で購入できる唯一の多人数乗車が可能なミニバンタイプの電気自動車。フォルクスワーゲンの「MEB(モジュラー・エレクトリックドライブ・マトリクス)」 に基づいて設計され、先に導入されたフル電動SUV「ID. 4」に続くID.ファミリーの第2弾として、同社のeモビリティー戦略を推進する重要な役割を担っていくという。

今回販売されるのは、2-2-2のシートレイアウトを採用し2列目センターをウォークスルーとした6人乗りノーマルホイールベース仕様(NWB)と、2-3-2のレイアウトでホイールベースを250mm伸長した7人乗りロングホイールベース仕様(LWB)の2種類。ボディーサイズは前者が全長4715mm、後者が4965mmで、1985mmの全幅と1925mmの全高は共通。ホイールベースは前者が2990mm、後者が3240mmとなる。

コックピットはスイッチ類や突起物が少ないモダンなデザインが採用され、フォルクスワーゲンのインフォテインメントシステム「Ready 2 Discover(レディートゥーディスカバー)」や「IDAボイスアシスト」のほか、最新運転支援システムの“Travel Assist”や“Lane Assist“などを標準で装備している。キャビンは広々としたラウンジのような雰囲気と、パッセンジャーの快適性と便利さのために考え抜かれスペースを最大限に活用したインテリアが特徴とされる。

荷室容量はNWBが2123リッター、LWBが2469リッターで、いずれも脱着可能な3列目シートにより、さまざまなアレンジが可能となる。ボディーサイドのパワースライドドアとテールゲートには、イージーオープン&クローズ機能が搭載され、両手がふさがった状態でもドアの開閉が行える。

パワートレインは最高出力286PS、最大トルク560N・mの駆動用モーターの1種類で、NWBが容量84kWh、LWBが容量91kWhの駆動用バッテリーを搭載。いずれも後輪駆動車となる。バッテリーをフロアに統合することで優れた重量配分と低重心化を実現したほか、空力性能を追求し、0.285(欧州仕様)のCd値(空気抵抗係数)を達成しているのも同モデルの特徴となる。WLTCモードの一充電走行距離は前者が524km、後者が554kmと発表されている。

グレード展開は、ステアリングヒーターや前席シートヒーター、インテリアアンビエントライトなどの快適装備を標準装備とする6人乗りのNWB「Pro(プロ)」と、プロの装備にLEDマトリクスヘッドライト“IQ.LIGHT”やリラクゼーション機能(運転席/助手席)、エクステリアカラーとマッチするカラーインテリアや20インチアルミホイールなどが追加された「Pro Long Wheelbase(プロ ロングホイールベース)」の2種類。

プロにはLEDマトリクスヘッドライト“IQ. LIGHT”や運転席/助手席にリラクゼーション機能を備えたパワーシートなどの快適装備をパッケージとした「アップグレードパッケージ」が用意されるほか、プロ ロングホイールベースには、ワンタッチ操作で遮光が可能な「パノラマガラスルーフ」と総出力700Wの「プレミアムサウンドシステムharman/kardon」を組み合わせた「ラグジュアリーパッケージ」を設定している。

外板色は「キャンディホワイト」「モノシルバーメタリック」「ディープブラックパールエフィクト」の3色に「キャンディホワイト/ライムイエローメタリック」「キャンディホワイト/ベイリーフグリーンメタリック」「キャンディホワイト/スターライトブルーメタリック」の有償2トーン色3種類を加えた全6種類。内装色はあらかじめ外板色とコーディネートされた全4種類がラインナップされる。

価格はプロが888万9000円、プロ ロングホイールベースが997万9000円。

(webCG)

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