とっつきやすいような、そうでもないような
ハーレーダビッドソン・パン アメリカは、とても気になっていたバイクである。最初にこのバイクが登場したときは、「ハーレーのアドベンチャーってどうなのよ?」と思ったけれど、試乗した連中の、誰もがメチャメチャに褒めている。バイクの完成度も高いが、どうやらエンジンがスゴいらしい。確かに最近、筑波サーキットのレースに出場しているパン アメリカが、ドゥカティやKTM、国産リッターバイクを追いかけ回している。聞けばエンジンはノーマルのまま、コンピューターだけ変えれば十分戦えるのだとか。「そんなにスゴいなら乗ってみたいなあ」と思っていたのだ。
で、念願のパン アメリカにまたがってみて、いろいろと驚いた。まず車体が軽い。ヒョイと起こすことができる。その前に乗っていたのが400kgオーバーの「ロードグライド リミテッド」だったってこともあるかもしれないが、それを差し引いても軽い。そしてクラッチもメチャクチャに軽い。「ほかのハーレーもこれぐらい軽くすりゃいいのに」ってマジで思ったくらいである。アドベンチャーなのにシート高も低くて、両足がベッタリとつく。このクラスのアドベンチャーは、バイクにまたがった瞬間、大きさと足のつかなさで「無理です」ってなる編集H田のようなライダーもいるのだけれど、そういう人は、一度パン アメリカにまたがってみればいい。「オレでもリッターオーバーのアドベンチャーに乗れるじゃん」って思うかもしれない。それくらいのとっつきやすさがある。
いっぽうで「エッ?」と思ったのは、左スイッチボックスのボタンが多いこと。パッと見ただけでは、どこになんのボタンがあるのか分からない。最近はどのメーカーも、スイッチの操作を簡単にしようと頑張っているんだけどなぁ。ウインカーやホーンの位置がほかのハーレーと同じだと思っていたものだから、駐車場から出て左折するときに、思い切りホーンを鳴らして前のクルマのドライバーににらまれてしまった。今までのハーレーファンとは違う層に売りたいから、このスイッチレイアウトにしたんだろうな。なんて考えながら公道に出たのである。
ハーレー初の、そして現状唯一のアドベンチャーモデルとして2021年に登場した「パン アメリカ1250」。試乗車は2026年モデルで追加された「リミテッド」で、ロングツーリングやオフロード走行に好適な装備が追加されている。
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SW-MOTECHと共同開発されたアルミ製のパニアケースとトップケース。脱着が可能で、容量は合計120リッターとなっている。
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良好な足つき性は、セミアクティブサスペンションに停車時に自動で車高を下げる「アクティブライドハイト」機能が装備されるため。シート高は、通常時が840mm、停車時が815mmとなる。
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ディスプレイの表示切り替えに、ライディングモードの選択、灯火類やクルーズコントロールの操作……と、さまざまな機能が集約されたスイッチボックス。その煩雑さは、モダンなバイクに共通する課題ではあるのだが……。
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