発売から続けられる不断の改良
モリゾウこと豊田章男会長の旗のもとで躍進を続けるGAZOO Racing=GR。ちょっと前までは、ホンダやマツダ、もしくはスバルあたりが担っていた「クルマ好きの味方」「クルマ好き御用達」といった役割の多くを、今やGRが引き受けていると言っても過言ではない。当初は、トヨタの既存車をベースにチューニングやドレスアップを施したモデルを輩出していたが、2019年にデビューした「GRスープラ」以降、GRブランド専用車を次々と製作。いよいよ2027年には、ルマンやニュルブルクリンクの24時間レースで優勝を狙えるGT3規格のスーパースポーツ「GR GT」を投入する予定だというから、今からワクワクが止まらない人も多いだろう。
そんなGRが擁する現行ラインナップのなかで、GRのクルマづくりに対する実直な姿勢が最も顕著に表れているのがGRカローラだ。「カローラ スポーツ」をベースにしたホットハッチは、水素燃料の実験車としてスーパー耐久シリーズに参戦したり、プライベーターによってラリーやジムカーナといったスピード競技に用いられたりしているものの、世界ラリー選手権で華々しい活躍を見せる「GRヤリス」のように、自動車競技への参戦を視野に入れたクルマではない。にもかかわらず、GRヤリスや「GR86」と同様、2022年に世界初公開、2023年初頭に日本で発売されてから、毎年のように改良を受けてきた。最初の改良は発売からわずか半年後。2025年には、前年に発表した進化型の導入が遅れたこともあり、なんと1年の間に2度の変更が行われている。しかも、そのうちの1回はマイナーチェンジに相当する規模だった。
2022年4月に米カリフォルニアで発表、日本では同年12月に初版モデルの受注が開始された「トヨタGRカローラ」。今回の試乗車は2025年9月発表の一部改良モデルで、同年11月に発売された。
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インテリアの各部に施される、スエード調の表皮や赤いステッチは、オプションの「スポーツパッケージ」に含まれるもの。機能・装備は充実しており、オートエアコンや先進運転支援システム、ディスプレイオーディオなどは標準で装備される。
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テールゲートに備わる「GR COROLLA」のバッジ。GAZOO Racingは、モータースポーツ活動や、それを通した車両開発の強化を目的とした組織で、2015年からはTOYOTA GAZOO Racingという呼称だったが、2026年1月よりGAZOO Racingに改称された。
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