第131回:新型三菱パジェロ(後編) ―レトロブームには頼らない? 最新のデザイントレンドを追求した三菱の思惑―

2026.10.07 カーデザイン曼荼羅 渕野 健太郎清水 草一
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2026年9月に世界初公開された、新型「三菱パジェロ」。前編では高級感や洗練されたイメージを追求した造形について触れたが、このクルマのデザインには、まだまだ見るべき点があふれていた。
2026年9月に世界初公開された、新型「三菱パジェロ」。前編では高級感や洗練されたイメージを追求した造形について触れたが、このクルマのデザインには、まだまだ見るべき点があふれていた。拡大

正式発表を間近に控え、ますますファンの間で話題が盛り上がっている新型「三菱パジェロ」。歴史的な旗艦の復活だというのに、三菱があえてレトロブームに乗らなかった理由とは? カーデザインの識者とともに、新型パジェロに見る最新のデザイントレンドを探る。

(前編に戻る)

T字のヘッドランプが目を引く、新型「パジェロ」のフロントまわり。デザイナーいわく、日本の剣道に通じる内面の強さを表現したという。
T字のヘッドランプが目を引く、新型「パジェロ」のフロントまわり。デザイナーいわく、日本の剣道に通じる内面の強さを表現したという。拡大
フロントグリルには横桟タイプ(写真左)とハニカムタイプ(同右)の2種類が用意される。
フロントグリルには横桟タイプ(写真左)とハニカムタイプ(同右)の2種類が用意される。拡大
2023年8月にインドネシアで発表されたコンパクトSUV「エクスフォース」。
2023年8月にインドネシアで発表されたコンパクトSUV「エクスフォース」。拡大
2025年9月に欧州で発売となった新型「エクリプス クロス」。ルノーからOEM供給される電気自動車だ。T字型ではないが、新型「パジェロ」と同じモチーフのランプが用いられている。
2025年9月に欧州で発売となった新型「エクリプス クロス」。ルノーからOEM供給される電気自動車だ。T字型ではないが、新型「パジェロ」と同じモチーフのランプが用いられている。拡大
フロントグリルを挟んできらめく、“コ”の字のメッキモールを見よ! 三菱は長いこと、このモチーフを取り入れた「ダイナミックシールド」と呼ばれる意匠をフロントマスクに用いていたのだが……。
フロントグリルを挟んできらめく、“コ”の字のメッキモールを見よ! 三菱は長いこと、このモチーフを取り入れた「ダイナミックシールド」と呼ばれる意匠をフロントマスクに用いていたのだが……。拡大

さらばダイナミックシールド

清水草一(以下、清水):新型パジェロのデザインですが、専門家の目から見てもフォルムの評価が高いのは分かりました。“顔”はどうですか?

webCGほった(ほった):フロントマスクは日本の剣道をモチーフにしたらしいですね。グリルには横桟とハニカムの2種類がありますけど、横桟タイプのほうがそれが分かりやすいかも。

清水:こういうボルボみたいなハンマーヘッド顔って、三菱はやってたっけ?

ほった:今まではなかったと思います。

渕野健太郎(以下、渕野):いや。海外向けの三菱車にはありましたね。「エクスフォース」とか。

ほった:あ、そうでした。「エクスパンダー」もその気配はあるけど、ちょっと違うかな。