【Movie】アウディのスペシャルイベント開催
2010.04.14 自動車ニュース【Movie】祝「クワトロ」30周年! 「アウディ・クワトロ・ナイト」開催
2010年4月13日、東京・日比谷公園の地下駐車場において、型破りでエモーショナルなイベント(?)「アウディ・クワトロ・ナイト」が開催された。
■地下駐車場で爆走!
「アウディ・クワトロ」が1980年のジュネーブショーで衝撃的なデビューを飾ってから、今年でちょうど30年。それを祝うイベント「アウディ・クワトロ・ナイト」が開かれた。高性能車の世界に変革をもたらしたクワトロの節目を祝うにふさわしく(?)、選ばれた会場も非常にスペシャルで、なんと東京の中心にある日比谷公園の地下駐車場。ここを巨大なクラブというか、パーティ会場に仕立てるという趣向である。
最初に登場したのは、アウディと関わりの深い2人のドライバー。ひとりは1979年から1986年まで、アウディチームのワークスドライバー兼テストドライバーとして活躍したハラルド・デムート氏。1982年と1984年にクワトロを駆りドイツ・ラリー選手権でチャンピオンを獲得したデムート氏は、その開発にも携わった、いわばクワトロ誕生の経緯をもっともよく知る人物のひとりである。
「30年も前にターボエンジンとフルタイム4WDを採用していたクワトロが、いかに革新的で進歩的だったか。その後も絶え間なく進化しているアウディは、ほんとうにすごいと思う」と語った。
もうひとりは、フォーミュラ・ニッポンやSUPER GTにおける活躍で日本でもおなじみのドイツ人ドライバー、アンドレ・ロッテラー氏。今年のルマン24時間にアウディのワークスチームから「R15 TDI」で参戦する彼は、「アウディのようなすばらしいチームで戦えることは光栄。もちろん優勝を狙う」と抱負を述べた。
その後ふたりは、デモランを披露。デムート氏は東京原宿のアウディフォーラム東京で展示中の、1986年のモンテカルロラリーでヴァルター・ロールが駆った「スポーツクワトロS1」、ロッテラー氏は「TT RS」のステアリングを握った。短い駐車場の通路で、限界と思えるスピードまで急加速したと思ったら急減速、直角ターンでは意図的にテールをスライドさせるなどプロの技を見せて喝采(かっさい)を浴びた。
■タレントからオリンピック選手まで
次に現れたゲストは、なんと「トシちゃん」こと、タレントの田原俊彦氏。なぜこの場に往年のアイドルが? と思ったら、彼もまた「哀愁でいと」でレコードデビューしてから今年が30周年にあたり、しかもイニシャルは「TT」。アウディジャパンのドミニク・ベッシュ社長とともに、バースディケーキに立てられた30本のローソクを吹き消した。
彼のほかにも、先ごろ開かれたバンクーバーオリンピックに出場したカーリングのチーム青森や格闘家の魔裟斗氏など、多彩なゲストが登場した。
駐車場のワンフロアを占有した会場には、クワトロの車両展示をはじめ、歴史的な写真パネルが飾られたヒストリーコーナーなどアウディゆかりの展示があるかと思えば、ドライビングゲームやプリクラが並んだアミューズメントコーナーがあり、いっぽうではバーやカジノを模したコーナーがあるといったように、非常に凝ったエンターテイメント空間が作られていた。さらには「クレイジーケンバンド」のスペシャルライブまで行われるという豪華な内容だった。
会場からプログラム、そしてゲストの人選と、自動車メーカー/インポーター主催のイベントとしては、すべてが型破りだった「アウディ・クワトロ・ナイト」。集まったプレスに向けてベッシュ社長は、「1980年に誕生してから、これまでに販売されたクワトロは約330万台。ここにきてアウディのセールス全体におけるその比率はますます高まっており、昨2009年には50%を超したという。そのパフォーマンスについては、ここで私がくどくど述べなくとも、デモランをご覧になれば納得いただけるだろう」と述べた。
そして「クワトロは単に高性能なだけでなく、非常にエモーショナルなクルマ。それこそが、30周年の節目として、このスペシャルでエモーショナルなイベントを開催した理由なのです」と締めくくった。
(文と写真=田沼 哲)
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