スバル、「インプレッサWRX STI」のセダン版を発表
2010.04.02 自動車ニューススバル、「インプレッサWRX STI」のセダン版を発表
富士重工業は2010年4月1日、ニューヨークモーターショーに北米仕様の「インプレッサWRX STI」(2011年モデル)を出展したと発表した。
■迫力のワイドボディを採用
スバルは、「インプレッサ」の北米ラインナップに、「WRX STI」の4ドアセダンモデルを追加する。
2011年モデルで新たに追加される4ドア版の「WRX STI」は、従来の「WRX」(4ドア)よりもワイドなボディや、専用チューンの足まわりを持つホットモデル。車体のワイド化に伴い、シャシーもワイドトレッド化(フロント35mm、リア40mm)され、コーナリング性能とハンドリング性能の向上が図られている。
足まわりには、WRXより車高が5mmほど低められたスプリングや、アルミ製フロントロアアームなどを採用。リアサスペンションは、アームリア側のブッシュがピロボールタイプへと改められ、各部の剛性アップが図られた。これにより、ドライバーのステアリング操作により忠実なハンドリング性能を実現したという。なお、サスペンションのセッティングは、ドイツのニュルブルクリンクを走り込んで煮詰めたとうたわれる。
外観は、バンパーコーナーの張り出しやフォグランプまわりがブラックアウト化されたほか、フロントグリルに黒基調の新デザインを採用。また、専用大型リアスポイラーが採用され、同時にリアフェンダーの面をリアコンビランプより外側に位置させるなど、リアの厚みを強調したデザインとされた。
なお、今回「WRX STI」の4ドアが追加されたのを機に、従来ラインナップされる4ドア版「WRX」も同様にボディがワイド化された。また、グリルやバンパー類などの外観の変更は、5ドアの「WRX」と「WRX STI」にも施される。
エンジンスペックはこれまでと変更なく、「WRX STI」が最高出力305hp/6000rpm、最大トルク40kgm/4000rpm。「WRX」は最高出力265hp/6000rpm、最大トルク33.7kgm/4000rpm。北米仕様ではいずれのモデルも2.5リッター水平対向4気筒ターボを搭載する。
なお、4ドア版「WRX STI」の生産は日本国内で行われるものの、国内導入の予定はないとのこと。
(webCG 曽宮)