トヨタ、マツダにハイブリッド技術を供給
2010.03.29 自動車ニューストヨタ、マツダにハイブリッド技術を供給
トヨタ自動車とマツダは2010年3月29日、トヨタのハイブリッド技術をマツダにライセンス供与することで合意したと発表した。
■2013年にデビュー?
トヨタは、主力車種「プリウス」のハイブリッドシステムをマツダに供給。マツダは2013年までに、このシステムと現在開発中の新世代ガソリンエンジン「SKY-G」を組み合わせたハイブリッド車を国内市場に投入する。
トヨタがライセンス供与するのは、ニッケル水素バッテリーと制御ユニット、専用モーターなどハイブリッド車を構成する基幹システムで、マツダはこれらの装置を、生産する各部品メーカーから直接購入するかたちとなる。
マツダの山木勝治副社長によれば、技術供与についての話し合いは、「2009年春ごろマツダからの申し入れによって」進められたとのこと。「ハイブリッド車が急速に普及している日本市場に対応」するため「国内での生産を、確実にかつ素早く実現できる」ことがトヨタとの提携につながったという。
一方トヨタの内山田竹志副社長は、「環境技術は独占しない」と強調、「他社からの要望があれば技術供給について検討する」と、今後同様の提携拡大にも意欲を示した。
2007年3月に「サステイナブル“Zoom-Zoom”宣言」を策定したマツダ。水素燃料を含む“内燃機関にこだわった”パワートレインの追求をアナウンスし、2008年には、グローバルでのマツダ車の平均燃費を2015年までに2008年比で30%アップさせるという目標も発表。翌2009年の東京モーターショーではその核となる次世代エンジン「SKY-G」(ガソリン)と「SKY-D」(ディーゼル)などを公開してきた。しかし昨今の、日本国内でのハイブリッド熱のあまりの盛り上がりぶりに対応するため“トヨタ製”ハイブリッドの助けを借りることとなった。
(webCG 本諏訪)