ホンダ・無限インサイト(FF/CVT)/モデューロ インサイト(FF/CVT)【試乗記】
インサイト用のエアロがバカ売れ!? 2009.08.11 試乗記 ホンダ・無限インサイト(FF/CVT)/モデューロ インサイト(FF/CVT)……343万8335円/340万5970円
ホンダ・インサイト用のドレスアップパーツやチューニングパーツが、予想をはるかに上まわる売れ行きを見せているという。早速、実物にふれてみた。
エコカーだってオシャレしたい
ハイブリッド車にエアロパーツ!? と思ったけれど、ホンダ・インサイトを購入した方の11.7%が、フロントバンパーにディーラーオプションのロアスカートを装着するのだという。この装着率はフィットの2倍、フリードの3倍にあたるそうだ。ちなみにインサイト用のロアスカートは3万5700円。安い買い物じゃない。
それから、無限がホンダ・インサイト用に開発したリアウイングは、予定の8倍と爆発的な売れ行きを見せているというから面白い。エコカーに羽根をつけるのは意外な気がしたけれど、エコカーだからこそ空気の流れが気になる? ちなみに無限のリアウイングは7万8750円。定額給付金で買うには何人の家族が必要でしょう?
本年4月の乗用車売り上げランキング1位がインサイト、6月、7月の1位がプリウスと、ハイブリッド車がごくあたりまえの存在になっている。この傾向はさらに加速するはずだし、さらにEVも参戦してくる。その時、われわれクルマ好きはクルマへの愛情をどうやって表現するのか。
てなことを考えていたおり、ホンダアクセスと無限のパーツを装着したインサイトの試乗会が行われたのだ。ホンダアクセスはホンダの純正用品(いわゆるディーラーオプション)を開発する会社、無限はご存じの通りホンダ車のチューニングメーカーだ。
ちなみに無限の製品は無限パーツ取扱店のほか、ホンダの販売店(Honda Cars)でも購入できる。そして冒頭で記したように、インサイト用のパーツは最近のホンダ車として図抜けた売り上げを示したという。無限のみなさんが「このご時世、インサイトが出てくれてホントによかった」としみじみ語っていたのが印象的だった。
手を加える楽しみが1.5倍に
まずは、ホンダアクセスの方のお話をうかがいながら、純正ディーラーオプションを装着したインサイトに試乗する。メカニズム的にはノーマルと一緒だから、乗った印象は普通のインサイトだ。けれど、前後のエアロパーツやフォグランプを装着したデモカーの顔ははっきりとノーマルよりアグレッシブ。
広報担当者の説明では、「外装の純正用品装着の大きな理由は、差別化だと理解しています」とのことだった。6月末時点でのインサイトの登録台数は4万8000台で、月平均で1万台ずつ増えている勘定になる。これからは、ウチのインサイトと隣のインサイトの差別化が必要になるのかもしれない。
ちなみにクロームメッキが渋く光るフロントグリルは装着率6.5%を誇る人気アイテム。この比率はフィットの1.5倍にあたるというから、他のクルマと一緒じゃイヤだと思うのは、エコカーだってハイブリッド車だって同じだ。ま、クルマにこだわりがある人、予算に余裕がある人がまずインサイトに飛びついたという側面もありましょう。
あと面白かったのは、バイオ繊維のフロアマットと、バンブー調のインテリアパネルだ。いままでクルマの内装に手を加えるといえば、レーシーにするかゴージャスにするか、大別して2通りだった。そこにオーガニックに装うという新機軸が加わった。つまり、クルマの内装をイジる楽しみはいままでの2通りから3通りへと、1.5倍になったということになる。
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願わくば、“亀チューン”もあると面白い
続けて、無限が手がけたインサイトに乗せていただく。こちらにはスポーツサスペンションやマフラーのスポーツサイレンサーなど、ドライブフィールに影響を与えるアイテムが装着されていた。ドレスアップ用のパーツではなく、チューニングパーツだ。かなり目立つサイズでありながら経験と実績の無限が手がけただけあって、リアウイングはしっくり馴染んでいる。残念ながら、「80〜100km/hで安定します」と言われた効果のほどは体感できなかったけれど、それ以外のバーツはしっかり効いていた。
まず車高を20mmダウンするスポーツサスペンションのおかげで、街中での乗り心地はビシッとした。不快なほどは硬くないけれど、ヤル気を感じさせるアイテムだ。そして高速道路にあがると、軽快だけれど少し安っぽさを感じたインサイトの乗り心地とは別物になっていた。ちょっと重くなったんじゃないかと錯覚するぐらい、乗り心地がどしっと落ち着いた。
軽く山道を走らせる機会もあったけれど、ドイツ製小型車を思わせるようなガッシリ感がある。あたりまえだけど、ノーマルのアシのほうが万人向けにできている。だけど無限チューンの出来もよくて、市街地、高速、そして山道を比較試乗したら、こちらにハマる層も確実にいると思った。聞けば何通りものセッティングを試した結果、ダンパーの減衰力は上げつつもリアのバネを柔らかくする方向に落ち着いたという。
エコカーだろうがハイブリッド車だろうが、自分だけの1台、自分にぴったりの1台に乗りたい気持ちは変わらないんだと思う。願わくば、「超省燃費のドジでノロマな亀チューン」とか、「弱くて遅そうに見える白旗ドレスアップ」など、いままでの「速く、強く」とは逆ベクトルのチューニングもあると面白い。そうすると、「速い・強い」方面と「遅い・弱い」方面、クルマの楽しみは2倍に広がる?
(文=サトータケシ/写真=峰昌宏)
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装着パーツ
【試乗車「無限インサイト」の装着パーツ】
フロントスポーツグリル=3万6750円/フロントアンダースポイラー=4万5150円/サイドスポイラー=5万8800円/リアアンダースポイラー=6万1950円/リアウイング=7万8750円/ベンチレーテッドバイザー=1万5750円/スポーツサイレンサー=7万3500円/スポーツサスペンション=10万5000円/アルミホイール「XJ」=17万2200円/ホイールナット&ロックセット=6825円/i-TCMS=8万1900円/ハイパフォーマンスオイルエレメント=2730円/オイルフィラーキャップ=7350円/ハイパフォーマンスエンジンオイルREV-S=6300円/エンジントリートメントオイルMT105=5040円/スポーツマット=2万4150円/スポーツペダル=1万4175円/ナンバープレートボルト=2415円/エンブレム=2100円
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【試乗車「モデューロ インサイト」の装着パーツ】
ロアスカート(フロント)=3万5700円/ロアスカート(サイド)=6万3000円/ロアスカート(リア)=3万5700円/フロントグリル=3万9900円/アルミホイール=9万6600円/スプラインホイールナット+ロックナットセット=1万8375円/ユーロホーン=6300円/サイドステッカー=6300円/ドアハンドルカバー=8400円/ハロゲンフォグライト=1万8900円/フォグライトガーニッシュ=1万2600円/ライセンスフレーム(フロント)=3675円/ライセンスフレーム(リア)=3675円/ナンバープレートロックボルト=3150円/アクアクリーンミラー=1万290円/ステアリングホイール=3万7800円/セレクトノブ=8400円/ハンドブレーキカバー=4200円/スポーツペダル=1万500円/インテリアパネル=3万4650円/シートカバー=3万9900円/ステップガーニッシュ=1万5750円/アロマモーメント=2940円/LEDルームランプ=3675円/コンソールポケットライト&フットライト=6300円/フロアカーペットマット=2万4150円/サンシェード=1万290円/トノカバー=1万8900円/カーゴトレイ=1万500円/消棒RESCUE=5250円/ドライブレコーダー=5万4600円/デュアルサイズナビコンポ+リアカメラセット=23万6250円/ナビコンポ+リアカメラ取付アタッチメント+デジタルTV用フィルムアンテナ=2万475円/VICS光・電波ビーコンユニット=3万1290円/フロントカメラシステム=3万1500円/フロントカメラシステム取付アタッチメント=7350円/ETC車載器=2万2260円/17cmネオジウム2WAYスピーカー=1万2600円

サトータケシ
ライター/エディター。2022年12月時点での愛車は2010年型の「シトロエンC6」。最近、ちょいちょいお金がかかるようになったのが悩みのタネ。いまほしいクルマは「スズキ・ジムニー」と「ルノー・トゥインゴS」。でも2台持ちする甲斐性はなし。残念……。
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