「ローギアに入りにくいのはなぜ?」
2009.06.27 クルマ生活Q&A トランスミッション「ローギアに入りにくいのはなぜ?」
「トヨタ・アルテッツァ」の6MT仕様に乗っています。走り始めて少し時間が経つと、停止状態からローギアに入りにくくなり、発進で、もたつくことがしばしばあります。どうしてなのでしょうか?
お答えします。走り始めて少し経ってからということは、冷えていたときはスッパリ切れていたクラッチが、暖機とともに膨張して十分に切れなくなり、それが原因でギアが入りにくくなっていると考えられます。本来、この車種のクラッチは自動調整式であり、クラッチの摩耗にしたがって自動的に遊びや切れ具合を調整してくれるのですが、それでは追いつかなくなっているのでしょう。ですので、一度整備工場でクラッチを点検・調整することをお勧めします。

松本 英雄
自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。