第97回:英国でミニまみれ!? 〜「MINIユナイテッド2009」の会場から
2009.06.26 エディターから一言第97回:英国でミニまみれ!? 〜「MINIユナイテッド2009」の会場から
2009年5月22日から3日間、イギリスのシルバーストーンサーキットで、「ミニ」の大規模なオーナー向けイベントが開催された。
同国を代表する名車の、しかも生誕50年の節目に開催されたイベントの会場には、どんな光景が広がっていたのか!?
ミニ、Mini、MINI!
2009年5月下旬。そこは、涼やかな風が吹き抜ける初夏の英国。シルバーストーン・サーキットを訪れた私たちを、この地域特有の白い雲が溶け込んだ柔らかな空色が歓迎してくれた――
え? ここまでやってきた目的? 英国生まれのコンパクトカー「ミニ」のスペシャルイベントに参加しようというわけで。
その「MINIユナイテッド」は、2年に1度、国境を越えて行われている大規模なカスタマー・イベントだ。今回は3回目にあたるのだか、今年はクラシック・ミニの誕生から50周年というアニバーサリー・イヤーが重なったから、さあ大変!
会場には40カ国以上から2万5000人を超える熱烈なミニファンが集まった。“ミニで自走”組も当然いて、その数は1万台以上。遠くはギリシャやロシアから長旅の末に辿り着いた人もいるという。
広大なシルバーストーンは、あたり一面ミニだらけ。予想を超えた規模だった。小さなミニ(?)でも、それなりに集まると壮観なのだ。
会場のそこかしこでは、ミニを使ったさまざまなイベントが開催されていた。メイン会場では、力自慢(なかには妙齢の女性も!)がミニ・コンバーチブルを引っ張ってゴールに向かう「ミニ引っ張り競争」なんてのがあったり、子供用の“ミニのミニカー”でアツいバトルが行れていたり。傍らのミニ50周年限定グッズを扱うショップだって、わんさか人が群がってアツ〜い争奪戦状態だ。
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カスタマイズカーの宝庫
パドック周辺には、コラボレーションによって誕生したミニが並んだ。日本でも絶大な人気を博したポール・スミス仕様のミニや、ちっとも人気がなかったミスター・ビーン仕様のミニもある。
その隣には、映画『ミニミニ大作戦』仕様のミニ、ストレッチリムジン風に仕立て上げられた超ロングサイズのミニ、ワールドカップ開催時に会場周辺に現れたミニ・ホテルなどなど、“メーカー公認の変り種”が並ぶ。……と、その傍らには、個人製作による変わり種も! 軽自動車の本格オフローダー「スズキ・ジムニー」にミニのボディを着せた「SU-MINI」や、ドアに南京錠がかけられて運転席にミスター・ビーンが鎮座するミニなどもあって、”ミニ・カルチャー”の広がりを感じさせる。
まじめなところでは、1959年に生まれたクラシック・ミニから現在までその年に製作されたミニが並ぶコーナーがあり、1台1台舞台にあがって解説を受けていた。そんなほのぼのとした光景をよそに、本コースではミニのワンメイクレース「ミニ・チャレンジ」をはじめ、クラシック・ミニをさらに本気モードで走らせるレースが開催されていた。
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古今東西、温故知新。
クラシックとか、ニューとか、かたいこと言わずに「ミニ・オーナーならみんな集まって楽しくやろうよ!」という空気が、心地いい。誰もが自分のスタイルでイベントも楽しんでいる。実はここに来るまでは、「英国で開催される50周年祭だけにクラシック・ミニが幅を利かせるイベントなんだろうなぁ……」と想像していたのだが。実際には、新旧混ぜこぜのグチャグチャ。なんとも楽しい。
途中パドックで、デザイナーのポール・スミスを発見した。彼自身、旧型、新型とミニを乗り継いでおり、いつの時代も変わらずに愛用してきたという。彼にとってミニの魅力とは、「市街地にあるオフィスの前にすいっと駐車できること」。「これだけは、いくらお金があっても買えないからね!」なんて、英国人らしいウィットに富んだコメントじゃないですか。
夜が深まっても、逆に熱気は増すばかり。ポール・ウェラーによるライブが行われるのだ。「ザ・ジャム」のボーカリスト兼ギタリストだった彼は、1970年代のアイコン的存在だった。もちろん、彼の愛車もミニ。すっかり野外フェス状態で、誰もがウェラーのヒットソングをバックに踊りまくっていた。
有名、無名にかかわらず、多くの人々に愛されてきたミニ。デビューから半世紀を超えてもなお、その魅力は衰えやしないのだ。
(文=川端由美/写真=BMWジャパン)
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川端 由美
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