「デュアルクラッチトランスミッションは、なぜクリープする?」
2009.06.20 クルマ生活Q&A トランスミッション「デュアルクラッチトランスミッションは、なぜクリープする?」
フォルクスワーゲンのDSGなど、デュアルクラッチトランスミッションは、トルクコンバーターを使ったATのようにクリープします。どういう仕組みになっているのでしょうか?
お答えします。デュアルクラッチトランスミッションでは、一般的なマニュアルトランスミッションで言うところの「半クラッチ」の状態を電子制御によって作り出し、クリープさせているのです。クリープのスムーズさではトルクコンバーター式ATにまだまだかないませんが、デュアルクラッチトランスミッションの進化にしたがって、こちらも洗練されていくことでしょう。

松本 英雄
自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。