日産はEV(電気自動車)から「GT-R」まで一挙公開【上海ショー09】
2009.04.22 自動車ニュース【上海ショー09】日産はEV(電気自動車)から「GT-R」まで一挙公開
日産は、2009年4月20日に幕を開けた上海モーターショーに、EVのコンセプトモデルから「GT-R」にいたる幅広いモデルを展示、回復を見せる中国自動車市場に大きな期待を寄せる。
■日産、インフィニティあわせて14車種を展示
日産は、日産およびインフィニティの両ブースに、あわせて14のモデルを展示した。
“ワールドプレミア”と呼べるモデルはないが、中国でマイナーチェンジしたばかりの「シルフィ(中国名:軒逸)」に加え、中国初公開となるEV(電気自動車)のコンセプトモデル「NUVU(ニューヴ)」や、日産が誇るスーパースポーツ「GT-R」、小型バンの世界戦略モデル「NV200」、インフィニティのラグジュアリークロスオーバー「FX50」、さらに「ティアナ」「ティーダ」「G37クーペ」「M35」といった現行モデルを取り揃え、バラエティに富む展示内容としている。
このうち、唯一のコンセプトカーであるニューヴは、2008年のパリサロンで公開されたコンパクトな電気自動車。全長3000×全幅1700×全高1550mmのボディに2+1のシートを収めるユニークなパッケージングが特徴。メインバッテリーとしてリチウムイオンバッテリーを採用するとともに、補助充電装置として太陽電池を搭載。インテリアには天然素材やリサイクル素材を用いるなど、環境性能の高さを訴える。
また、中国への投入が予定される「GT-R」はカットボディとともに展示。景気回復にともない購買意欲が高まる富裕層にアピールするのが狙いだ。
日本でもこの5月に発売される「NV200」は、2010年より現地での生産が開始される予定で、中国における小型商用車ビジネスの拡大に一役買うことが期待される。
世界的な消費の冷え込みにもかかわらず、中国における日産の2009年第1四半期の販売台数は対前年比9%増を記録。それだけに中国市場への期待は大きく、2008年の54万4909台を上回る、57万台の販売を2009年の目標に掲げる日産としては、ラインナップの充実に余念がない。
(文=生方聡)