シリーズ最強256ps、アウディ「S3スポーツバック」発売
2009.02.02 自動車ニュースシリーズ最強256ps、アウディ「S3スポーツバック」発売
アウディ・ジャパンは、A3シリーズのラインナップに、最上級グレード「S3スポーツバック」を追加し、2009年2月2日に発売した。
■目指したのは、速くて燃費の良いクルマ
自動車業界に寒風が吹き付けるなか、2009年度に史上最高となる年間1万7000台の販売目標を掲げるアウディ・ジャパン。その挑戦を後押しするのは、今年投入が予定される新型8車種による製品攻勢だ。
トップバッターは、「A3スポーツバック」の最上級グレード、「S3スポーツバック」。同モデルは、最高出力256psというシリーズ最強のスペックを誇りながら、同時に10.4km/リッターの燃費(10・15モード)を実現した、いわく「速くて燃費の良いクルマ」である。
動力性能だけでなく、エクステリアやインテリアデザインも、従来のA3スポーツバックに対し数々の専用装備を追加。走りのイメージを高めた。
価格は、515.0万円。なお、S3スポーツバックの年間販売目標は350台で、A3シリーズ全体の約10%にあたる。
■直噴ターボ化完了
「この時代になぜハイパワーの高性能モデル?」という問いを想定してか、都内で行われたS3スポーツバックのプレス発表会では、S3スポーツバックの投入は、アウディが推進しているダウンサイジング・コンセプト(排気量を下げることで燃費を向上させつつ、従来同等以上の性能を確保する取り組み)の一環であることが強調された。
それによると、S3スポーツバックは従来の「3.2FSIクワトロ」に代わり、ラインナップを補完するモデルとのこと。つまり、今回のラインナップ見直しは、排気量の大きなエンジンを、より効率の良いエンジンに置き換えようというニュアンスも含まれているようだ。
なお、3.2FSIの廃止により、A3/S3シリーズに搭載されるエンジンは、すべて新世代の直噴ターボユニットに切り替わったことになる。S3の搭載エンジンは、型式上は「A3 2.0TFSIクワトロ」と同じ2リッター直4ターボだが、シリンダーブロックやシリンダーヘッド、ピストン、ターボチャージャー、インタークーラーなどが専用品となる。その結果、アウトプットは出力が56ps/5.1kgm向上、スペックは最高出力256ps/6000rpm、最大トルク33.7kgm/2400-5200rpmとなる。
■S3の見分け方
エクステリアの専用装備は、クロームのダブルラインにより差別化を図った専用のシングルフレームグリル、アルミ調ドアミラー、18インチアルミホイールなど。
インテリアは、アルカンターラ&本革スポーツシート、フラットボトム形状のステアリングホイール、サイドシルプレートなどにより、スポーティ感が演出される。
(webCG 曽宮)