イタリアで「フィアット・パンダ」女性向けの特別仕様車を発売。マンマの反応は?

2008.09.11 自動車ニュース 大矢 アキオ
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イタリアで「フィアット・パンダ」女性向けの特別仕様車を発売。マンマの反応は?

伊フィアットは、2008年9月9日、「フィアット・パンダ」に女性向け特別仕様車「マミー」を追加し、イタリア市場で発売した。

これは2008年7月にイギリスで先行発売された同名の女性仕様をベースにしたもの。通常のパンダに、ISOFIX規格チャイルドシート用アタッチメント、後席確認用ミラー、防水生地シート、ポケット付きシートバックカバー、専用フロアマット、ラゲッジスペース内フックなどが追加されている。

ボディカラーは、5色を用意。イメージカラーとなるのは「ワンパクのコケモモ色」と名づけられたパープルだ。ドアノブ、ドアミラー、テールゲートのグリップもボディと同色のものが与えられる。

さきに発表された英国仕様は、ガソリンエンジンの1.2リッターのみだが、今回のイタリア仕様では「ナチュラルパワー」と名づけられたメタン/ガソリン併用車も選択できる。
これはイタリアで従来からメタン充填所が普及しているうえ、ここのところの燃料高騰でさらにガス仕様車への注目が高まっていることが背景にある。安全装備では、ESPが標準装備される。

価格は、ガソリン車が1万860ユーロ(約173万円)、ナチュラルパワーが1万4510ユーロ(約232万円 )。

なお「マミー」発売にあわせ、フィアットはイタリア国内で「『フィアット・パンダ』、あなたがやりたいことを実現するオフィシャルカー」をキャッチコピーにした広告を展開する。

イメージキャラクターには、イタリアの人気タレント、ピエロ・キャンベレッティ(52歳)が起用されている。
ちなみに彼は2007年7月、トリノ・ポー河畔で開催された新型「フィアット500」の大発表会にもトークショーのゲストとして招かれ、大いに場を盛り上げた人物である。

ただし、CMは彼の声が中心。担当した広告代理店レオ・バーネットによれば、「ママは忙しくて、テレビ画面を観ている暇がないから」とのことだ。
「パンダ マミー」は、至れり尽くせりの日本製軽自動車からすると驚きは少ない。だが、イタリアでここまで本格的な女性仕様車は前例がなく、かつマンマ(母親)にターゲットを絞っているということで、市場の反応が楽しみである。

イタリアの自動車ユーザーは1台の使用年数が長い。子供がいい加減大きくなっても、イタリアンマンマがポップなマミーを堂々と乗り続けるのかも、これまた関心のあるところだ。それはそれでカッコいいが。

(文=大矢アキオ、Akio Lorenzo OYA/写真=Fiat Group Automobiles、大矢アキオ)

「フィアット・パンダ マミー」
「フィアット・パンダ マミー」

イタリアで「フィアット・パンダ」女性向けの特別仕様車を発売。マンマの反応は?の画像
シートバックカバー
シートバックカバー

イタリアで「フィアット・パンダ」女性向けの特別仕様車を発売。マンマの反応は?の画像
ピエロ・キャンベレッティ。2007年7月、新型500発表会で。
ピエロ・キャンベレッティ。2007年7月、新型500発表会で。
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