フォード・フォーカスに、走りの「RS」が登場
2008.07.15 自動車ニュースフォード・フォーカスに、走りの「RS」が登場
フォードから、300psのハイパフォーマンスカー「フォーカスRS」がデビューする。
■見るからにモンスター
世界ラリー選手権(WRC)の活躍でもお馴染みの「フォード・フォーカス」。その市販バージョンに、最もハイパフォーマンスな「RS」が追加される。
「特別でありながら、フォーカスSTとのつながりを感じられるようにした」というRSのエクステリアは、どこを切っても個性的。
明るいグリーンのボディカラーは、往年の「フォード・エスコートRS1600」がまとったルマングリーンを現代風にアレンジもので、フロントバンパー下部やフォグランプまわり、サイドミラーなどのピアノブラックとあわせ、強烈なコントラストを放つ。
オーバーフェンダーが目を引くフロントとリアのクォーターパネルは、幅広いタイヤを収めるべくワイドに作り直されたもの。ボンネットには熱対策としてふたつのルーバーが穿たれ、フロントフェンダーの後方にも、RSバッジつきのエアアウトレットが口を開ける。
リアバンパーも、サイドにベンチレーション孔をもつ専用品。中央下部にはディフューザーを装着し、その両端にクロームメッキのマフラーエンドが光る。
インテリアもまた、その素性を隠さない。フロントには、外装に合わせたツートーンカラーのレカロ特製「ハイパフォーマンススポーツシート」が鎮座。リアも同様にサイドサポート性にすぐれたシートが用意される。
センターコンソールにはカーボン調トリム。随所に光沢のあるアルミパーツを配し、ダッシュボード中央にはブースト計を含む3連メーターをマウント。などなど、スポーティな演出には事欠かない。
■切れ味するどいFF車
フォーカスRSの心臓は、デュラテック2.5リッター5気筒ターボエンジン。単なるエンジンマネージメント調整にとどまらず、専用のカムシャフトなどシリンダーヘッドの構成パーツを一新。吸排気系にも手を加え、300ps、41.8kgmを発生する。
駆動方式は、あえてFFを採用した。FFのハイパワー車にありがちな、全開加速時や悪路のコーナリングなどで生ずるトルクステアは、「RevoKnuckle」(レヴォナックル)と呼ぶフロントサスペンションシステムで軽減。4WD化しないことで、軽めの車体も手に入れた。
ステアリングも、正確なフィードバックを得られるよう専用チューン。「FF車ではいまだかつてない、トラクションの妙味と、かみそりのようにシャープなハンドリングを得た」(リリース)という。
足先は、235/35R19のロープロファイル&大径タイヤ。その奥には、フロント336mm、リア300mmのブレーキディスク。いっぽうのソフト面、ESP(横滑り防止装置)もRS用のセッティングになっており、システムの介入までにスポーティなドライビングを許容する。
かように特別仕立てのRSは、2008年7月22日、ロンドンショーで“ほぼ最終型”がお披露目される。その後も開発を続け、2009年初頭には市場に出まわる予定。なお、日本への導入は未定となっている。
(webCG 関)
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