「ルノー・ラグナクーペ」をカンヌ映画祭とF1モナコグランプリで公開
2008.05.26 自動車ニュース「ルノー・ラグナクーペ」をカンヌ映画祭とF1モナコグランプリで公開
仏ルノーは、2008年2月24日、第61回カンヌ国際映画祭とF1世界選手権第6戦モナコGPの両会場で、「ラグナクーペ」を公開した。
スタイリングは、2007年フランクフルトショーで出展された4座のコンセプトカー「ラグナ・クーペ・コンセプト」と基本的に同じである。
全長×全幅×全高は、4640×1830×1400mmで、セダン/ワゴンと比較して短く広く低い。
エンジンは3リッターV6ターボディーゼル(235hp)と、同じくV6の3.5リッターガソリン(240hp)が用意され、セダン/ワゴンよりも遥かにハイパワーなユニットが搭載される。トランスミッションは、ディーゼルに新たに6段ATが組み合わされる。0-100km/hは7秒以下といわれる。
また、すでに発売が決定している高性能バージョン「ラグナGT」に採用される4輪操舵システム「アクティブドライブシャシー」も搭載されるという。
ラグナクーペの起源は2004年、自動車エレガンスコンクール「ルイ・ヴィトン・クラシック」の際に発表されたコンセプトカー「フルーエンス」である。ルノーとしては、ライバルであるプジョーの「407クーペ」よりワンクラス上の高級GTをラインナップしたことになる。
カンヌ映画祭ではカルロス・ゴーン会長自らが操縦して現れ、モナコではINGルノーF1チームのドライバーが観客が見守る中サーキットコースを周回した。
久々の高級車の発表に、コートダジュールが一番華やぐシーズンに当てたあたりは、さすがフランスを知り抜いたルノーといえる。
しかし――たとえ低価格車の主力をダチアブランドに主力を移しつつあるものの−−最底辺は「トゥインゴ」から始まるのがルノーである。
同一ブランドで、ラグナクーペのプレステージをどのように、どこまで引き上げられるのか注目したいところだ。
ラグナクーペは2008年秋のパリモーターショーで正式に発表され、欧州における発売開始は10月中旬となる。
(文=大矢アキオ Akio Lorenzo OYA/写真=Renault)
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