ダッジ チャレンジャーの市販モデルを出展【ニューヨークショー08】
2008.03.21 自動車ニュース【ニューヨークショー08】ダッジ チャレンジャーの市販モデルを出展
クライスラーLLCは、70年代のマッスルカーを現代に蘇らせた「ダッジ チャレンジャー」の市販モデルをニューヨークショーで発表した。
■最後のV8マッスルカー!?
我が国では、GT-Rが賞讃の眼をもって迎えられるいっぽうで「ガソリン消費量の多いクルマがもてはやされる時代はもうこれで最後」などと言われている。海の向こう、アメリカでも同じようなことが起こっていて、ここ数年デトロイトショーでは、各メーカーからマッスルカーが続々登場。メーカーは燃費向上を必死に訴える一方で、「クルマは楽しくなくちゃ」という、もうひとつの論理でユーザーに訴求。考え方のまったく異なるふたつの論理が交錯している。それでもまだどうにかなっているのが「今」だ。
それでいえば、2006年のデトロイトショーでコンセプトカーが発表され、ニューヨークショーで市販モデルがお披露目された「チャレンジャー」は後者。旧来の、クルマは「かっこよくてナンボ、速いほうがエライ」の道を突き進む完全に“右寄り”のクルマだ。70年代に同じ雰囲気と名前で存在していたチャレンジャーの復刻版というかたちで、その時代にマッスルカーに憧れた団塊ジュニアより上の層がターゲットとなる。
ポジショニングとしては、4ドアの「チャージャー」に対し、チャレンジャーは2ドア版という位置づけ。プラットフォームは、W210型メルセデスに端を発する、ドイツの血が流れる後輪駆動用プラットフォームで、300Cやチャージャーと共通だ。エンジンは、6.1リッターV8 HEMI(425ps)を筆頭に、5.7リッターV8 HEMI(370ps)、それに3.5リッターV6(250ps)の3タイプが揃う。今回初披露されたのは5.7リッター版「R/T」だ。
廉価モデルの3.5リッター版「SE」は、価格が2万ドルを切るというから、日本に置き換えると、感覚としては200万円を切るスペシャルティカーといったところ。発売は2008年秋が予定されている。
(webCG 曽宮)
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