往年のマッスルカー、ダッジ チャレンジャーが復活
2008.02.07 自動車ニュース往年のマッスルカー、ダッジ チャレンジャーが復活
2008年2月8日から17日まで開催されるシカゴモーターショーで、ダッジは「チャレンジャー」の新型を発表した。35年ぶりの復活となる。
■70年代を賑わした往年のマッスルカーが続々復活
1970年代にアメリカを大いに沸かせたマッスルカー。マッチョなボディにパワフルなエンジンを組み合わせた“生粋”のアメリカ車が、近年米ビッグスリーから続々と復活しそうだ。
フォードは、シェルビーが手を入れたシリーズなどマスタングの高性能版をいくつもリリースしている。GMは2009年にカマロを復活させるとしている。今回発表されたダッジ チャレンジャーもそうした中の1台。ダッジはすでにこのカテゴリーにチャージャーを投入しているが、チャージャーが4ドアであるのに対し、チャレンジャーは2ドアクーペである点が大きく異なる。
チャレンジャーのボディサイズは、全長×全幅×全高=5023mm×1923mm×1448mm。シカゴショーで発表されたのは最上位モデルとなるSRT8で、6.1リッターHEMIエンジンを搭載し、最高出力425ps、最大トルク31.6kgmを発生する。0-60マイル(0-96km/h)加速性能は5秒台前半が目指される。北米では今春より販売が開始される予定だ。
■なぜいま、マッスルカーなのか?
環境問題が取り沙汰されるなか、こうしたマッスルカーの復活に疑問を唱える向きもいるだろう。マッスルカー登場の背景には、米メーカーが競争力を失いつつある北米市場において、アメリカ車ならではの独自性の強いモデルを投入し、市場を活性化させようとするメーカーの意図が読み取れる。
とはいえ、いつまでも高出力競争が続かないことをメーカー側は百も承知のはず。こうしたマッスルカーにおいてもエコをそっちのけにできるはずはない。パワーユニットは徐々にフレックスフューエル化(代替燃料対応)やハイブリッド化し、エコ色を強めていくだろう。
しかしまずは、昔ながらのスタイルとパワーで、国民の目をもう一度マッスルカー(=アメリカ車)に振り向かせることが先決、とメーカーは考えているのだろう。
(webCG 曽宮)
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