フォード:SUVやトラックは「エコブースト」で燃費対応【デトロイトショー08】
2008.01.18 自動車ニュース【デトロイトショー08】フォード:SUVやトラックは「エコブースト」で燃費対応
2008年1月13日、米ミシガン州デトロイトで開幕した北米国際自動車ショー(通称デトロイトショー)。電気や燃料電池を使わないフォードの出展内容は……。大川悠がリポートする。
■「フォード・エクスプローラー・アメリカコンセプト」
フォードデザインのトップ、J.メイズお得意のインダストリアルデザイン風ルックで披露されたのは、次世代「エクスプローラー」のコンセプト。
トヨタの「A-BAT」やホンダの新しい「パイロット」などとも共通した鉄仮面風フロントエンドなど、スタイリングも興味深いが、狙いはやはり燃費。ともに新世代のエコブーストなるユニットで、直噴、ターボ付き2リッター4気筒は275ps、3.5リッターのV6は340psだが、ボディや足まわりの軽量化も奏効して燃費は現在のものより25〜35%改善されるという。
■「フォードF150」
乗用車系は「マスタング」以外はまったく生彩を欠いているフォードにとって、最大の生活の糧がこの「F150トラック」シリーズ。噂によれば、この系列車種で売り上げの半分近くを賄っているという。従ってF150の新型はプレスデイ初日のトップバッターの一つとして登場した。基本的に大きくは変わっていないが、ご時勢を配慮して「エクスプローラー・アメリカ」に載っているエコブースト・ユニットも使われるという。
■「フォード・ヴァーヴコンセプト」
乗用車は何をやってもうまくいかないフォードは、ついに小型車作りには定評があるヨーロッパ・フォードに全面的に頼ってフォーカスより下のBセグメントで勝負をかけることになった。
この「ヴァーヴ」はヨーロッパで開発し、いわばグローバルカーとして世界各地に売るという新プロジェクトで生まれるクルマ。オリジナルフォーカスに次いで二匹目のドジョウを狙う。ヨーロッパは3ドアハッチが主流だが、アメリカは5ドアをメインに売るという。
(文と写真=大川悠)
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