欧州車編:ランドローバーの2ドアスポーツSUVなどズラリ!【デトロイトショー08】
2008.01.15 自動車ニュース【デトロイトショー08】欧州車編:ランドローバーの2ドアスポーツSUVなどズラリ!
北米国際自動車ショー(通称デトロイトショー)が2008年1月13日、米ミシガン州デトロイトで開幕。今回は、ガソリン価格高騰や環境問題などにより、燃費性能を重視したクルマの展示が目立った。リポーターの大川悠が現地から気になるクルマを紹介する。欧州車編。
■「ランドローバーLRXコンセプト」
ヨーロッパから送り込まれながらも、2008年デトロイトショーを象徴するようなコンセプトカーがこの「ランドローバーLRX」。クロスオーバー、背が低いクーペ、ハイブリッド、そしてスモールという、今回のデトロイトショーの四大トレンドを見事に採り入れた。
「ディスカバリー」よりはるかにスポーティでコンパクト、スタイリッシュな2ドアスポーツSUV像を描いたコンセプトカー。伝統のデザイン言語を生かしつつ、高いベルトラインと薄いルーフによる2ドアというトレンドも真っ向から採り入れたスタイリングが最大の魅力。個人的には最も気に入ったコンセプトカーだった。
アメリカ市場を狙うべく、2リッターのターボディーゼルを使ったハイブリッドというパワートレーンを持つ。なお噂されているジャガー、ランドローバーのインド、タタへの身売りに関しては、ここのショーでは何もアナウンスされなかった。いずれにしても正式発表は時間の問題だろう。
■「BMW X6」
予想どおりコンセプトとして発表されていた「BMW X6」は、このショーを機会に生産モデルとなる。これもスポーティなSUVベースだが、4ドアでありながら低いクーペボディを持つ。「メルセデス・ベンツCLS」が口火を切った、実用性より格好重視の4ドアクーペは、ドイツを初めとして世界的な流行になりつつある。X6は、そのスポーティSUV版。外から見るより、リアシートはかなり余裕がある。
■「BMW1シリーズ・カブリオレ」
どんどんバリエーションを増やして裾野を広げようとしているBMWの戦略に従って加えられた1シリーズのカブリオレ。3シリーズとは違って、こちらはソフトトップだけ。
■まさにVWパサートのCLS版
実直そのものだったオリジナル・パサートの企画者が見たら泣くだろうが、でもこれがまた格好いい。特に表現豊かなサイドセクションは、他のパサートとは違った色気に満ちている。アメリカでは普通、リアシートに人はほとんど乗らないから、これはこれでいいのだろう。
■「メルセデス・ベンツ ヴィジョンGLK」
「より小さく」のトレンドに乗ってきたのは、メルセデスのSUVたるゲレンデヴァーゲンの小型版。まだコンセプト段階だが完成度からして当然生産されるはずだ。ほぼCクラスと同じサイズだが、2種類のボディをもつ。よりオフロード志向の「フリーサイド」と、その名の通り都会用でオンロード性能を重視したの「タウンサイド」(写真)である。エンジンはエコ志向のブルーテック4気筒で、7ATは新しい4マチックと組み合わされる。
■「アウディR8 V12 TDIコンセプト」
その名前のとおり、R8の最上級ディーゼル版。これも予定どおりのデビュー。ルマンを制したR10の流れを汲む6リッターのV12ターボディーゼルは500psで1000Nmという。
(文と写真=大川悠)
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