第58回:カーナビの効用を科学的に立証する実験、見知らぬ土地、「カーナビ」あるとナシとでこんなに違う!?
2007.12.17 エディターから一言第58回:カーナビの効用を科学的に立証する実験見知らぬ土地、「カーナビ」あるとナシとでこんなに違う!?
先日、四万十川流域を中心に高知県内をドライブしてきた。といっても単に観光してきたわけではなく「グリーン・ツーリズム施設へのアクセシビリティに関する調査」という、おカタ〜イ実証実験のためだ。
官公庁によるマジメな実験です
ま、実験といっても、GPSレシーバーで走行ログを取りながら、あらかじめ決められた6カ所の施設を順番に回るだけ。グリーン・ツーリズム施設(以下GT施設)とは農産物直売所や農家民宿、農家レストラン、観光農園、廃校活用交流施設といった田舎体験ができる施設のこと。
今回は、わら焼きの鰹のたたきを実演したりしている中土佐町の「黒潮工房」、中ノ加江漁協の漁業体験施設&食堂「わかしや」、四万十川流域の川遊び民宿「おとり家」、同じく「かわせみ」、そば打ち体験もできる松葉川温泉の宿泊施設「北辰の館」、JA四万十の農産物販売所「みどり市」が目的地だ。
ただし、6カ所のうち3カ所はカーナビに目的地を設定してルート案内を受けていいが、残りの3カ所はカーナビを使わずに、当日手渡された紙地図やHPをプリントした資料を元に道路標識や案内看板を頼りにドライブする。その走行ログから、走行経路やカーナビ使用時と不使用時の時間差、どこでどのように迷ったかなどを割り出して、カーナビの有効性を確認するのが目的だ。
カーナビのありがたみを実感
僕は、スタート地点の道の駅「かわうその里すさき」〜「黒潮工房」〜「わかしや」間と、「みどり市」〜「かわせみ」間でカーナビを使用、他の区間は不使用だったが、今回ほどカーナビのありがたみを実感したことはなかったし、GT施設へ行くには独自のデータベース整備が欠かせないことがわかった。
というのも、目的地へ向かう途中のストレスが、カーナビ有りと無しでは全く違う。カーナビがあれば、目的地の方向とルートがわかっているので、周囲の景色を眺めながらドライブする余裕があるが、カーナビが無いと道路標識や案内看板を見落とさないよう、常に注意していなければならないので、景色を眺める余裕などないのだ。
また、GT施設は周囲に目印など何もない山間部にあったりもするが、山間部の狭い一本道に入り込んだ時などは、たとえ正しい道を走っていたとしても「ほんとうにこの道でいいの?」といった不安が頭をよぎる。それに、今回のドライブは日中だったからまだしも、夜、周囲に灯りのない道を走ることになったとしたら、カーナビ無しでは目的地にたどりつけないのではないかとさえ思えた。
さらに、従来のカーナビが搭載している電話番号検索や住所検索では、ピンポイントで検索できるGT施設が非常に少ない。ハローページに登録していないGT施設も多いし、山間部ではひとつの住所が非常に広範囲を示すことが多いからだ。しかも、GT施設は山間部や漁港、一般道から私道に入り込んだ奥など、ルート探索が難しい場所が多い。だから、その施設にあったポインティングが必要だったりする。そのためにも、GT施設に特化した独自のデータベースの整備は必須といえるだろう。
どこが司っているかというと……
今回の実証実験に参加することになったのは、実は農水省関連の(財)都市農山漁村交流活性化機構(通称:まちむら交流きこう)が発足した「カーナビを通じたGT情報発信協議会」の委員になったから。これは、要するに手軽にカーナビでGT施設を検索できるデータベースを作って、各社のカーナビに搭載してもらい、GT施設へのアクセスを容易にすることで、都市住民と農山漁村との交流活性化につなげようという目的で発足した協議会だ。
あなたも参加してみませんか?
協議会では、この実証実験のサンプル数をさらに増やすべく、2008年1月までに今回のテストと同じコースをドライブしてくれるモニターを募集中。参加資格は、マップコードに対応したカーナビ付き車を用意してもらうこと。モニターにはマップコードを基に各GT施設を巡り、出発時刻や到着時刻などの行程とアンケートを記入していただく。費用はモニターの実費負担になるが、1万円の謝礼が出るので興味のある方は、下記URLをチェック!
(リポート&写真=石田 功)
カーナビを利用した実証実験のモニター募集!
http://www.kouryu.or.jp/carnavi/moni_19.html

石田 功
-
第863回:3モーター式4WDの実力やいかに!? 「ランボルギーニ・テメラリオ」で雪道を目指す 2026.3.3 電動化に向けて大きく舵を切ったランボルギーニは、「ウラカン」の後継たる「テメラリオ」をプラグインハイブリッド車としてリリースした。前に2基、リアに1基のモーターを積む4WDシステムの実力を試すべく、北の大地へと向かったのだが……。
-
第862回:北極圏の氷上コースでマクラーレンの走りを堪能 「Pure McLaren Arctic Experience」に参加して 2026.2.25 マクラーレンがフィンランド北部で「Pure McLaren Arctic Experience」を開催。ほかでは得られない、北極圏のドライビングエクスペリエンスならではの特別な体験とは? 氷上の広大な特設コースで、スーパースポーツ「アルトゥーラ」の秘めた実力に触れた。
-
第861回:冬道性能やいかに ミシュランのオールシーズンタイヤ「クロスクライメート3」を北の大地で試す 2026.2.18 2025年9月に日本ミシュランタイヤが発表した最新のオールシーズンタイヤ「クロスクライメート3」と「クロスクライメート3スポーツ」の冬道性能を確かめるために、北海道に飛んだ。ドライやウエット路面に続き、ウインターシーンでの印象を報告する。
-
第860回:ブリヂストンの設計基盤技術「エンライトン」を用いて進化 SUV向けタイヤ「アレンザLX200」を試す 2026.2.13 ブリヂストンのプレミアムSUV向けコンフォートタイヤ「アレンザLX100」の後継となるのが、2026年2月に発売された「アレンザLX200」。「エンライトン」と呼ばれる新たな設計基盤技術を用いて開発された最新タイヤの特徴を報告する。
-
第859回:トーヨーのSUV向け冬タイヤを北海道で試す! アナタのベストマッチはどれ?
2026.2.10 トーヨータイヤが擁するSUV向けの冬タイヤに、北海道で試乗! スタンダードなスタッドレスタイヤから「スノーフレークマーク」付きのオールテレインタイヤまで、個性豊かな4商品の実力に触れた。アナタのクルマにマッチする商品が、きっとある?
-
NEW
「ジープ・アベンジャー4xeハイブリッド」発表会の会場から
2026.3.5画像・写真ジープブランドのコンパクトSUV「アベンジャー」に、4WDのハイブリッドバージョン「アベンジャー4xeハイブリッド」が追加された。その発表会(2026年3月5日開催)の場に展示された同モデルの外装・内装を写真で紹介する。 -
NEW
スバル・トレイルシーカーET-HS プロトタイプ(4WD)【試乗記】
2026.3.5試乗記スバルから本格的な電気自動車の第2弾となる「トレイルシーカー」が登場。前後のモーターから繰り出すシステム最高出力はドーンと380PS。ただし、それをひけらかすような設定にはしていないのがスバルらしいところだ。スノードライブの印象をお届けする。 -
NEW
ホンダ・インサイト
2026.3.5画像・写真4代目はまさかの電気自動車(BEV)! ハイブリッドからBEVへ、4ドアセダンからSUVへと変身して、「ホンダ・インサイト」が復活を遂げた。ドアトリム/ダッシュボードヒーターにアロマディフューザーと、新たな快適装備を満載したその姿を、写真で紹介する。 -
NEW
BYDシーライオン7 AWD(4WD)
2026.3.5JAIA輸入車試乗会2026堂々たるスタイルにライバルの上をいくパワーと一充電走行距離、そしてざっくり2割はお得なプライスを武器とする電気自動車「BYDシーライオン7」。日本市場への上陸から1年がたち、少しずつ存在感が増してきた電動クーペSUVの走りやいかに。 -
NEW
ついにハードウエアの更新も実現 進化した「スバルアップグレードサービス」の特徴を探る
2026.3.5デイリーコラムスバルが車両の機能や性能の向上を目的とした「スバルアップグレードサービス」の第3弾を開始する。初めてハードウエアの更新も組み込まれた最新サービスの特徴や内容を、スバル車に乗る玉川ニコがオーナー目線で解説する。 -
NEW
第951回:日本が誇る名車を再解釈 「ホンダNSXトリビュートby Italdesign」の開発担当者に聞く
2026.3.5マッキナ あらモーダ!2026年の「東京オートサロン」で来場者の目をくぎ付けにした「ホンダNSXトリビュートby Italdesign」。イタルデザインの手になる「ホンダNSX」の“再解釈”モデルは、いかにして誕生したのか? イタリア在住の大矢アキオが、開発関係者の熱い思いを聞いた。