「プジョー308」のコンセプトカー「308 RC Zコンセプト」を公開【フランクフルトショー07】
2007.08.02 自動車ニュース【フランクフルトショー07】「プジョー308」のコンセプトカー「308 RC Zコンセプト」を公開
仏プジョーは、2007年9月13から23日に開催されるフランクフルトモーターショーで、コンセプトカー「308RC Zコンセプト」を公開する。
■BMWと共同開発のエンジン
308RC Zコンセプトは、従来の「307」の後継車として、欧州で今秋から発売される新型車「308」をベースにしたもの。アルミとカーボンファイバーを多用したボディをもち、サイズは4276×1840×1320mmで、全長は生産型「308」と同じ。タイヤは245/40R19と大径である。
エンジンはBMWとの共同開発による1.6リッターターボ(218hp)で、このユニットのデチューン版は生産型「207GTi」に搭載される。変速機は手動6段で、最高速235km/h、0-100km/h加速は7秒を誇る。
308RC Zコンセプトは、生産型308のアイキャッチ効果を果たすだろう。また、「307CC」の後継モデルのデザイン的示唆を含んでいるものと思われる。
■気になる今後のデザイン
いっぽう気になるのは、年々アグレッシヴになってゆくプジョー・デザインだ。グループ内で長年アヴァンギャルドな性格を与えられてきたシトロエンと、イメージの差が徐々に縮まっている。
ちなみに今年2月、昨年の販売不振をきっかけに退任したJ.M.フォルツの後を継いで、PSAプジョーシトロエンのCEOにC.ストライフが就任した。彼はデザイン戦略にまで触れていないものの、経営効率向上のため、両ブランドの無駄な独立性を抑え、協業できる部分は推進する考えを示している。
歴史ある2つのブランドを、どうコントロールしてゆくのか? という問いに対する答えが、今回のコンセプトカー実車にどこまで隠されているのか。今から興味深い。
(文=大矢アキオ Akio Lorenzo OYA/写真=仏プジョー)
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