第19回:8月18日「クラスノヤルスク・トヨタ」
2007.06.03 「ユーラシア電送日記」再録第19回:8月18日「クラスノヤルスク・トヨタ」
『10年10万キロストーリー4』刊行記念!
クラスノヤルスクに滞在している間、不調のカルディナを2回目の修理に出すことに。訪れたトヨタディーラーで、社長との会話が弾む。
もっとクルマを送って!
朝8時半に、街の北東にあるトヨタへカルディナを持っていく。イルクーツクのトヨタで直っていなかったガソリン残量計と、リアサスペンションのダンパーを左右2本交換するためだ。
フロントでこちらの事情をイーゴリさんに説明してもらうと、すぐに社長室に招き入れられた。アレクサンダー S.カングン社長と、お茶をいただきながら、懇談。“カーガイ”のイルクーツク・トヨタのパンツェヴィッチ社長と違って、カングン氏はビジネスマン然としている。話題も、もっぱらそっち方面。
「日本のトヨタ本社に、もっとクルマを送って欲しいですね。うちは割り当てが少ないから、経営的には赤字なんです。雑誌の記事で知りましたが、最近、トヨタはアヴェンシスというイギリスで生産したクルマを日本へ輸出したそうですね。トヨタは、日本ではたくさんのモデルを売っているのだから、アヴェンシスまで必要ないんじゃないですか? ロシアに回して下さいよ(笑)。すべて売ってみせますから」
拡大 |
拡大 |
|
中央シベリアのクルマ事情
1995年にビジネスを開始し、現在ではトヨタ車の他に、フォードとアウディを扱っている。トヨタの正規ディーラーではあるが、専売店ではない。
「クラスノヤルスクでのトヨタの人気は絶対的で、それが揺らぐことはないでしょう」
現在、クラスノヤルスクではいわゆる正規ディーラーが扱う新車は全登録台数の15%にしかすぎないが、顧客の所得が向上すれば新車の割合は高まるそうだ。中古車の方が安いから、仕方なく乗っている人が多い。
極東のウラジオストクでは、街を走る99%のクルマは日本車だったが、中央シベリアのここクラスノヤルスクでは、ざっと見た感じで日本車は60〜70%に減っている。ボルガやラーダ、モスクヴィッチなどのロシア車とドイツ車が増えてきている。西へ行くに従って日本車が減り、ロシアとヨーロッパのクルマが増えてきているわけだ。
(文=金子浩久/写真=田丸瑞穂/2003年8月初出)

-
最終回:「エピローグ」(後編) 2007.7.29 トヨタ「カルディナ」でユーラシア横断を終えたジャーナリストの金子浩久。東京で旅行を振り返る。 海外での日本人職員の対応や、ロシアの現状について考える。
-
第41回:「エピローグ」(前編) 2007.7.28 トヨタ「カルディナ」で、ユーラシア横断を終えたジャーナリストの金子浩久。ようやく東京に戻り、長かった旅行を振り返る。前編では、参加メンバーのその後の様子を報告。
-
第39回:9月11日「ユーロトンネル」(前編) 2007.7.22 ウラジオストクからロカ岬まで。「トヨタ・カルディナ」で、ついにユーラシア横断を果たした金子浩久。カメラマンと別れ、友人の待つロンドンまでパリ経由で向かう。「ユーラシア電送日記」のエピローグをおくります。
-
第38回:9月4日「ロカ岬」 2007.7.21 2003年7月31日に富山県を出発した、「カルディナ」と自動車ジャーナリスト金子浩久の一行は、ついにポルトガルに到着。最終目的地の、ユーラシア大陸最西端「ロカ岬」へたどり着くが、カルディナのゴールはまだ先だった!?
-
NEW
ボルボES90ウルトラ ツインモーター パフォーマンス(4WD)【試乗記】
2026.10.12試乗記ボルボの電気自動車(BEV)「ES90」のトップモデル「ウルトラ ツインモーター パフォーマンス」を駆り、東京から初秋の新潟へ。往復700kmを超えるロングドライブで分かった新型5ドアハッチバックモデルの実力と、BEVで気になる充電環境のリアルな今を報告する。 -
NEW
電動化された新型「A110」の登場はいつ? 来日したアルピーヌのクリエフCEOに未来戦略を聞く
2026.10.12デイリーコラムアルピーヌのフィリップ・クリエフCEOが来日し、現在推進している戦略を報道関係者に説明した。なかでも気になったのは電動化された新型「A110」と、「A110Rウルティム」に相当する特別な超高性能モデルの存在だ。その内容とは? -
NEW
第346回:EVかいわいで辰巳かいわいへ
2026.10.12カーマニア人間国宝への道清水草一の話題の連載。日産の「サクラ」と「アリア」、そしてホンダの「スーパーONE」と、国内メーカーがリリースする3台のEVに立て続けに試乗した。三者三様の走りを味わい、リアルに感じたことをカーマニア目線で報告する。 -
スズキ・ジムニー ノマドFC(後編)
2026.10.11ミスター・スバル 辰己英治の目利きスズキが誇る本格オフローダー「ジムニー ノマド」に、“ミスター・スバル”こと辰己英治さんが試乗。クラシックなクロスカントリーモデルの舗装路での振る舞いは、かつてスバルでクルマの走りを鍛えてきた彼の目にどう映るのだろうか? -
あの多田哲哉の自動車放談――ホンダCR-V e:HEV RSブラックエディション
2026.10.9webCG Moviesホンダを代表するSUV「CR-V」に、トヨタでさまざまなクルマを開発してきたエンジニア、多田哲哉さんが試乗。その仕上がりにどんなことを思ったのか、動画でリポートします。 -
パナソニックが市販カーナビを終売! 巨人の撤退からカーエレクトロニクスの変化を読み解く
2026.10.9デイリーコラムパナソニックが、市販市場向けカーナビゲーション、ドライブレコーダー、リアビューカメラの終売を発表! カーエレクトロニクス界の巨人は、なぜ市場からの撤退を選んだのか? 変化し続けるマーケットの在りようを振り返り、車載機器の未来を考察した。
