第313回:たびたびスイマセン…アイスマン楽勝!
で、きっと出るであろうシューマッハ復活のウワサ
2007.03.22
小沢コージの勢いまかせ!
第313回:たびたびスイマセン…アイスマン楽勝!で、きっと出るであろうシューマッハ復活のウワサ
予想通りの「後継者誕生」
うーん、アイスマン楽勝でした! 2007年F1シリーズの初戦オーストラリアGPは、フェラーリに乗ったキミ・ライコネンのぶっちぎりポール・トゥ・フィニッシュ。
シーズン前はチームメイトのマッサに遅れ気味だったアイスマン=ライコネンだけど、つくづく本番強いっス。うらやましい。
で、当の本人、勝利直後こそ興奮しておたけんでたみたいだけど、表彰台じゃいつものようにクールに対応。それでいて飲むと大暴れしてオマケに脱ぐってんだから、つくづくこの人のメンタリティには興味あるなぁ。
しかしまあ終わってみれば予想通りの、見事“シューマッハ後継者誕生の図”。
となると当然湧き上がってくるのがシューマッハ復活の話だよね。前も言ったんで「またか」って人もいるかもしれないけど、でもこれまた新聞報道によれば、表彰台に上がる直前にシューマッハ本人からの祝福の携帯電話があったらしい。しかし混信からか繋がらず、当のライコネンさん、「電話、あったみたいだね……」とつれないお返事。ったくアイスマンって奴は……。
日本チームからシューさん復活か!
もー、勝手に察しますよ。シューさんの心境。「せっかく俺が席を譲ってやったのに……」ってな気分だったはず。いやいや彼は大物だし、覚悟を決めて引退したんだから、そんなにセコいこと言うわけないってみなさん思うかもしれないけど、そんなことないない(たぶんね)。
ってなわけで不肖小沢は勝手に断言しよう。人間、案外セコいんですよ。聞けば誰もが知ってる写真家巨匠のSさん。一度自分の弟子に譲った週刊誌のグラビア連載を、雑誌が出てから悔しくなって再び奪い返したとか。弟子の力が足りなかったといえばそれまでなんですけどね。
でも逃がした魚は大きいって言うでしょ。あれと同じでチャンピオンの座、大企業のトップ、カワイイ彼女、濡れ手に粟の大金……それぞれ見事首を挿げ替えたように奪われた立場からするとなんともいえないむなしい気分に襲われる。
だから俺は勝手に予想する。シーズン終わり、きっとフェラーリのもう一つのシートあるいはライバルチームからシューマッハは復活する!? もしくは金満ジャパンチームから?? ってのは考えすぎですかね……。
(文=小沢コージ/写真=Ferarri)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
-
第454回:ヤマダ電機にIKEAも顔負けのクルマ屋? ノルかソルかの新商法「ガリバーWOW!TOWN」 2012.8.27 中古車買い取りのガリバーが新ビジネス「WOW!TOWN」を開始。これは“クルマ選びのテーマパーク”だ!
-
第453回:今後のメルセデスはますますデザインに走る!? 「CLSシューティングブレーク」発表会&新型「Aクラス」欧州試乗! 2012.7.27 小沢コージが、最新のメルセデス・ベンツである「CLSシューティングブレーク」と新型「Aクラス」をチェック! その見どころは?
-
第452回:これじゃメルセデスには追いつけないぜ! “無意識インプレッション”のススメ 2012.6.22 自動車開発のカギを握る、テストドライブ。それが限られた道路環境で行われている日本の現状に、小沢コージが物申す!?
-
第451回:日本も学べる(?)中国自動車事情 新婚さん、“すてきなカーライフに”いらっしゃ〜い!? 2012.6.11 自動車熱が高まる中国には「新婚夫婦を対象にした自動車メディア」があるのだとか……? 現地で話を聞いてきた、小沢コージのリポート。
-
NEW
フォルクスワーゲン・ゴルフRアドバンス(前編)
2025.9.7ミスター・スバル 辰己英治の目利き「フォルクスワーゲン・ゴルフ」のなかでも、走りのパフォーマンスを突き詰めたモデルとなるのが「ゴルフR」だ。かつて自身が鍛えた「スバルWRX」と同じく、高出力の4気筒ターボエンジンと4WDを組み合わせたこのマシンを、辰己英治氏はどう見るか? -
ロイヤルエンフィールド・クラシック650(6MT)【レビュー】
2025.9.6試乗記空冷2気筒エンジンを搭載した、名門ロイヤルエンフィールドの古くて新しいモーターサイクル「クラシック650」。ブランドのDNAを最も純粋に表現したという一台は、ゆっくり、ゆったり走って楽しい、余裕を持った大人のバイクに仕上がっていた。 -
BMWの今後を占う重要プロダクト 「ノイエクラッセX」改め新型「iX3」がデビュー
2025.9.5エディターから一言かねてクルマ好きを騒がせてきたBMWの「ノイエクラッセX」がついにベールを脱いだ。新型「iX3」は、デザインはもちろん、駆動系やインフォテインメントシステムなどがすべて刷新された新時代の電気自動車だ。その中身を解説する。 -
谷口信輝の新車試乗――BMW X3 M50 xDrive編
2025.9.5webCG Movies世界的な人気車種となっている、BMWのSUV「X3」。その最新型を、レーシングドライバー谷口信輝はどう評価するのか? ワインディングロードを走らせた印象を語ってもらった。 -
アマゾンが自動車の開発をサポート? 深まるクルマとAIの関係性
2025.9.5デイリーコラムあのアマゾンがAI技術で自動車の開発やサービス提供をサポート? 急速なAIの進化は自動車開発の現場にどのような変化をもたらし、私たちの移動体験をどう変えていくのか? 日本の自動車メーカーの活用例も交えながら、クルマとAIの未来を考察する。 -
新型「ホンダ・プレリュード」発表イベントの会場から
2025.9.4画像・写真本田技研工業は2025年9月4日、新型「プレリュード」を同年9月5日に発売すると発表した。今回のモデルは6代目にあたり、実に24年ぶりの復活となる。東京・渋谷で行われた発表イベントの様子と車両を写真で紹介する。