第249回:是か非か、行政インターネット改革!知ってました? ネットで車庫証明!
2006.01.23 小沢コージの勢いまかせ!第249回:是か非か、行政インターネット改革!知ってました? ネットで車庫証明!
|
■本義的にはいいモノだけど……
いやー、驚いたよ驚いた。知らなかった知らなかった。
っていうか俺も人づてに聞いただけなんだけど、実は、昨年末12月26日にクルマユーザーにとって朗報! と一瞬思えるような大改革が行われていたのだ。それは、ネットで車庫証明が取れるようになったという事実!!
詳しくは国土交通省の関連ホームページ(http://www.e-onestop.jp/)をみてもらえればわかるんだけど、その名も『ワンストップサービス』というシステム。
簡単に言えば、車庫証明だけでなく、車検関係、登録関係、自動車諸税の納付といった具合のクルマ保有関係手続きもろもろを、紙を使わずインターネットでできちゃうってシロモノなんだけど、これが聞いてみれば問題アリアリ。というのもやたらメンドクサイのである。
ノリは高速道路のノンストップ自動料金収受システム、ETCと似ている。というのも確かに本義的にはいいモノだと思うけど、手続きがやたら煩雑で、お金がかかり、「実は新たな利権団体作りたいだけなんじゃないの〜」って思っちゃえたりするのだ。
|
■一般人には無理!
で、実際にこのワンストップサービスを「民間で使ったのは俺が初めてなんじゃないかなぁ……」って豪語する、知り合いのIさんに聞いてみたところ、問題は明確だった。
「必要なのはインターネットに繋がるウィンドウズのコンピューターと、スキャナーとICカードリーダーなんだけど、このカードリーダーが問題なわけですよ」
そう、対応コンピューターソフトはウィンドウズだけでマックはNG! ってのは一部ファンを除き瑣末な問題(スイマセン)。スキャナーもまあ家庭用でOKみたいだし目をつぶろう。一番の問題はICカードリーダーが必要なこと。こんなの普通の人が持ってるわけないジャン!
しかもこのICカードリーダーに読み込ませる公的個人認証用のICカードってのがさらなるポイント。そう、これは例の国家的プライバシー問題でもある“住基ネット用”のものであり、一概にこれを否定するわけにもいかないが、うがった見方をすれば、このワンストップサービスは住基ネットの普及活動の一環とも取れなくもないのだ。
あとね。実際に俺もホームページからアクセスして、登録のシミュレーションでもしてみようかと思ったけど、すぐ断念。なんつーか、コンピュータオタクが、誰にも後ろ指さされないように完璧に作ったプログラムって感じで、やたらメンドクサイ。ハッキリ言って、こらえ性のないシロウトにはムリです。だから実際問題、コイツを使い始めるのはクルマディーラーであり、彼らが代行活動をすることにより、普及し始めるとは思うんだけど。ただ不安もあって、ユーザーには「ネットで車庫証明取りました」って告知する義務があるみたいなんだけど、ホントにそんなことするのかなぁ〜って感じもする。ネットで簡単に証明取っといて、「2万円です!」とか言いそうじゃない?
ってな具合に、まだまだ一般人にゃ使いにくそうなワンストップサービス。今後の展開を見張る必要がありそうですな。
(文と写真=小沢コージ/2006年1月)

小沢 コージ
神奈川県横浜市出身。某私立大学を卒業し、某自動車メーカーに就職。半年後に辞め、自動車専門誌『NAVI』の編集部員を経て、現在フリーの自動車ジャーナリストとして活躍中。ロンドン五輪で好成績をあげた「トビウオジャパン」27人が語る『つながる心 ひとりじゃない、チームだから戦えた』(集英社)に携わる。 YouTubeチャンネル『小沢コージのKozziTV』
-
第454回:ヤマダ電機にIKEAも顔負けのクルマ屋? ノルかソルかの新商法「ガリバーWOW!TOWN」 2012.8.27 中古車買い取りのガリバーが新ビジネス「WOW!TOWN」を開始。これは“クルマ選びのテーマパーク”だ!
-
第453回:今後のメルセデスはますますデザインに走る!? 「CLSシューティングブレーク」発表会&新型「Aクラス」欧州試乗! 2012.7.27 小沢コージが、最新のメルセデス・ベンツである「CLSシューティングブレーク」と新型「Aクラス」をチェック! その見どころは?
-
第452回:これじゃメルセデスには追いつけないぜ! “無意識インプレッション”のススメ 2012.6.22 自動車開発のカギを握る、テストドライブ。それが限られた道路環境で行われている日本の現状に、小沢コージが物申す!?
-
第451回:日本も学べる(?)中国自動車事情 新婚さん、“すてきなカーライフに”いらっしゃ〜い!? 2012.6.11 自動車熱が高まる中国には「新婚夫婦を対象にした自動車メディア」があるのだとか……? 現地で話を聞いてきた、小沢コージのリポート。
-
NEW
第290回:商用バンで砂漠を行く親子が向かうのは天国か地獄か 『シラート』
2026.6.4読んでますカー、観てますカー失踪した娘を探して親子はモロッコの砂漠へ。砂漠で開催されていたレイブパーティーが最高潮に達した頃、軍隊がやってきて中止させられる。親子が乗るFFの商用バンは次のパーティー会場にたどり着けるのか……。 -
NEW
ホンダCR-V e:HEV RSブラックエディション(前編)
2026.6.4あの多田哲哉の自動車放談ひさびさに日本市場に戻ってきた、ホンダを代表するSUV「CR-V」。最新世代の仕上がりを、トヨタの車両開発者だった多田哲哉さんはどう評価する? まずは、ワインディングロードを走らせた第一印象から。 -
NEW
第964回:フィアットグッズのコレクターから学ぶ人生訓
2026.6.4マッキナ あらモーダ!イタリア在住の大矢アキオが、トリノで著名なフィアットグッズのコレクターを取材。若き日の苦労を経て大成した人物が語る、人生で大切なものとは? フィアットやイタリアの歴史を物語る、貴重なコレクションの数々とともに紹介する。 -
NEW
気づけばすでに4モデル スバルのBEV戦略と水平対向エンジンの未来を考える
2026.6.4デイリーコラム「ソルテラ」に続き、「トレイルシーカー」「アンチャーテッド」「ゲッタウェイ」と、いつの間にか4モデルが顔をそろえたスバルのBEV。伝統的な水平対向エンジンやシンメトリカルAWDはこの先どうなるのか? スバルの未来戦略を探る。 -
レクサスES350h(FF/CVT)/ES350e(FWD)/ES500e(4WD)【海外試乗記】
2026.6.3試乗記「レクサスES」がフルモデルチェンジ。シャシーがFFベースというのは歴代モデルと同じだが、新型ではボディーサイズがググッと拡大。「LS」の6輪ミニバンコンセプトが登場したこともあり、今後のレクサスセダンの総代を担うことになる。北米で乗った印象をリポートする。 -
ミドシップ化で運動性能はどう変わる? 「GRヤリスMコンセプト」の現時点での完成度を体感
2026.6.3デイリーコラム「GRヤリス」をベースとしたミドシップ4WDとして市販化を目指す「GRヤリスMコンセプト」。現在もスーパー耐久に投入されるなどして鍛えられているが、その開発車両をドライブできた。普通のGRヤリスとの運動性能の違いや、新開発エンジンの印象などをリポートする。