【東京モーターショー2005】フォルクスワーゲン 夢とリアル、二つのワールドプレミア
2005.10.19 自動車ニュース【東京モーターショー2005】フォルクスワーゲン 夢とリアル、二つのワールドプレミア
2005年10月19日のプレスデイで幕を開けた「第39回東京モーターショー」。フォルクスワーゲンは、2台のワールドプレミアを用意した。1台はすぐに手の届くリアルなモデル、もう1台はVWの考える未来の夢である。
■ゴルフGTIゆずりのハニカムグリル
「ブランド変革」というキーワードも、すっかり定着したVW。挨拶に立ったフォルクスワーゲン・グループ・ジャパン(VGJ)の梅野勉社長は、フォルクスワーゲンが幅広いセグメントでベンチマークを提供していることを強調した。ゴルフクラスは当然として、具体的な“幅広い”は、「トゥーラン」と「トゥアレグ」の成功を指している。
「質実剛健で親しみやすいというだけでなく、フォルクスワーゲンのブランドイメージにはエモーショナルでダイナミックという項目が加わっています」そして、スポーティなモデルに関心の高い日本において、ゴルフGTIに加えてさらにコアバリューを強化するものとしてワールドプレミアを用意した、と語った後に、「ポロGTI」が披露された。
ゴルフGTIと同様にV字型のフロントグリルはブラックアウトされたハニカムグリルとなっており、精悍な表情を見せる。車高はノーマルモデルよりも15mmローダウンされ、16インチアルミホイールからは赤く塗られたブレーキキャリパーが顔をのぞかせる。150psを発する1.8リッターターボエンジンを搭載し、0-100km/hは8.2秒。最高速は216km/hに達する。
■ルポTDIにダイナミックをプラス
もう1台のワールドプレミアは、カーボンファイバー製の超軽量ボディを持つツーシータースポーツだ。1998年に発表された「ルポTDI」は100kmあたり3リッターという低燃費車だったが、今回のコンセプトカー「エコレーサー」は低燃費とスポーツドライビングを両立させることをテーマにしている。モックアップではなく、実走可能なモデルなのだという。コンセプトは、0.3リッターディーゼルを搭載し、1リッターで100km走行することを目指した「1リッターカー」に通じるものがある。
ミドに搭載されるエンジンは1.5リッター直噴ターボディーゼルで、ツインチャージャーガソリンエンジンとともに「ダウンサイジング・コンセプト」と呼ばれているものだ。最高出力は136psで、組み合わされるトランスミッションは2ペダルMTのDSGだ。エンジンフード、ドア、ルーフなどはカーボンファイバー製で、車両重量は850kg。ルーフやピラーを取り外して、ロードスター、スピードスターに変身することもできる。
能書きを抜きにしても、ダブルヘッドランプの作る挑戦的な表情など、コンパクトななかに迫力を得ているデザインも魅力的だ。
(NAVI 鈴木)
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