「外国車のウィンカーはなぜ左?」

2002.10.19 クルマ生活Q&A 松本 英雄 その他
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「外国車のウィンカーはなぜ左?」

ずいぶん昔から疑問だったことです。輸入車は、たとえ右ハンドル仕様のクルマでも、ウィンカーやワイパーのスイッチが国産車と左右逆なのはなぜでしょう? 単にコスト削減のためなのでしょうか。それとも、国産車の配置が独特なのでしょうか。私は、どうしても外国車の逆配置になじめず購入を見送ってしまいます。使用者が基本的なところで馴れを強制させられるというのは納得がいきません。(東京都・UAさん)

お答えします。方向指示器のレバーの位置は、ISO(国際標準化機構)の規格によれば、ステアリングホイールに向かって左側に装着するようになっています。ですから日本における右側のレバーは特別といってよいでしょう。

ステアリングコラムにウインカーレバーが登場するのは1950年代からではないでしょうか。それ以前はステアリングホイールの中央やメーターパネルに方向指示器のスイッチがありました。この場合、ステアリングホイールから手を離さなければスイッチを入れることができません。曲がりきった後も自動的にレバーは戻らず、そのつど手で戻していたわけです。

世界的には、左レバーがスタンダードになろうとしています。日本車もISOに従う日が、それほど遠くない未来に来るのではないでしょうか。細かい部分へのこだわりも大切ですが、それにとらわれて乗りたいクルマに乗らないのは本末転倒だと思います。レバーの位置にはすぐに慣れますから、ぜひ好きなクルマに乗って下さい。

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松本 英雄

松本 英雄

自動車テクノロジーライター。1992年~97年に当時のチームいすゞ(いすゞ自動車のワークスラリーチーム)テクニカル部門のアドバイザーとして、パリ・ダカール参加用車両の開発、製作にたずさわる。著書に『カー機能障害は治る』『通のツール箱』『クルマが長持ちする7つの習慣』(二玄社)がある。