フェラーリ・カリフォルニアT(前編)
2016.05.26 谷口信輝の新車試乗 SUPER GTやD1グランプリなど、数々のモータースポーツシーンで活躍中のレーシングドライバー、谷口信輝が、歯に衣を着せず、本音でクルマを語り尽くす! 今回の試乗車は「フェラーリ・カリフォルニアT」。意外やフェラーリを操るのは今回が初めてという谷口。雨の箱根で560psを誇る跳ね馬の手綱を引いた感想は?初フェラーリの感想は?
レーシングドライバーとして活躍する谷口信輝は、インストラクターとしてドライビングレッスンを行うなど幅広い活動を行っている。それだけに、一般のクルマ好きよりもはるかにたくさんのクルマに乗っているわけだが、なぜかフェラーリを操ったことはこれまで一度もないという。そんな谷口のリクエストに応える形で、今回の試乗は実現した。
「いやあ、笑っちゃいますね、このクルマ」
フェラーリ・カリフォルニアTを雨の箱根で試乗し終えた谷口は、開口一番にそう言った。
ご存じのとおり、カリフォルニアTはフロントエンジン、リア駆動の2+2コンバーチブル。フェラーリならではのスポーツ性と、コンバーチブルボディーが生み出す優雅さが融合したスポーツカーといえる。
もっとも、彼はこの豪華極まりないオープンスポーツのことを見下して「笑っちゃいますね」と言ったわけではないが、短時間の試乗ではその奥深さがつかみきれなかったようにも思われた。
「ちょっとね、限界がわかりにくいんです。なんか、いつリアが滑り出すかわからなくて。いまのところはまだ信じられないっていうか、もうちょっと慣れが必要な感じですね」
そんな言葉からも、谷口自身がまだこのクルマを理解し、消化し切れていない様子がうかがわれた。ここで先を焦っても仕方ない。クルマの核心にまつわる話はあとでじっくり聞くとして、まずはエクステリアデザインの印象を尋ねてみることにした。
「外観は、まあ好きですよ。少しおとなしめですが……」
しかし、クルマの周囲を何度も回るうち、その印象は少しずつ変わっていったようだ。
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