ジャガーが世界展開する試乗体験イベントが日本初上陸
2016.09.21 自動車ニュース![]() |
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、ジャガーがグローバルで展開する試乗体験イベント「ザ・アート・オブ・パフォーマンス・ツアー」を2016年9月21日~23日までの3日間、東京・青海のお台場特設コースで日本初開催する。
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■日本初の試乗プログラム「スマートコーン・チャレンジ」
今回のザ・アート・オブ・パフォーマンス・ツアーでは、自動車業界においては初という試乗プログラム「スマートコーン・チャレンジ」が用意されている。
このプログラムは、上部にライトがセットされたコーンの指示に従い、ジムカーナ走行をすることによって、自分のドライビングスキルを確かめることができるというもの。
コースには、ひとつひとつにGPSが組み込まれたハイテクコーンが、決められた位置に設置されており、ヨーロッパと同条件で体験ができる。コースは10通りあり、コンピューター制御によってランダムにランプが点灯。そして、ドライバーがコーンを通過した時のスピード、走行距離、走行にかかった時間、走行ラインの正確性などを計測し、ドライビングパフォーマンスが得点化される仕組みだ。ジャガーでは、世界中で体験したチャレンジャーの得点をデータ化しており、ドライバーが自分の点数を見て、どの程度のスキルを持っているのかを世界レベルで把握することができるようになっている。
今回のツアーには、スマートコーン・チャレンジと、インストラクターが同乗する「公道ドライビング・エクスペリエンス」とをセットにした1クール2時間の試乗体験が用意されている。1日90名の参加枠は、開始前日の正午時点でほぼ埋まりつつあるという人気ぶりだった。
■錦織 圭選手が体験
イベント開催を翌日に控えた9月20日、ブランドアンバサダーを務める、プロテニスプレイヤーの錦織 圭選手による体験試乗が行われた。
ヨーロッパで行われているこのプログラムを日本で実施するのは今回が初めてであり、彼が記念すべき、日本でのチャレンジャー第1号となる。
紺色のレーシングスーツ姿で現れた錦織選手は、「ジャガーFペース」でおよそ5分ほどの体験試乗を終えたあと、「楽しかったですね! Fペースは出足が速く、カーブもしっかり曲がってくれました。安全性の高さも感じることができました」と感想を述べた。その後、2万6679ポイントとの得点が発表され、彼がはにかみながら「基本のポイントがわからないので……(笑)」とコメントすると、会場はドッと笑いに包まれた。
ちなみに、これまでのチャレンジャーの最高得点は、プロのレーシングドライバーによる4万9034ポイントである。
■速さよりも丁寧さが大切
イベント終了後に、筆者もこのプログラムを体験することができた。
守るべきルールは、緑色のランプが点灯した2つのコーンの間を通過すればよいというものだ。次に通過すべきコーンには青色のランプが点灯し、進行方向が把握できるので、特にわかりにくい類いのものではない。
ただ、難しいと感じたのは、点数が高いとされる、2つのコーンの真ん中を通ること。速く通過しようとして、進入角度を誤ると点数が低くなる。また、実際に通過してもカウントされず、何度も同じゲートを通過するシーンもあった。天候不順により、コーンに組み込まれたGPSの動作に問題をきたしたのか、はたして筆者の腕の問題なのか? その辺りは不明だが、コーン手前で少し速度を落とし、丁寧に通過するとよいということはわかった。速さより丁寧さが評価されるようだ。
結果は2万4854ポイントと、錦織選手には及ばなかったが、ゲーム感覚で楽しくドライビングスキルを確認できる点において、好感が持てた。いつかまた、天気のいい日に再チャレンジしてみたい。
(文=webCG 大久保/写真=webCG、ジャガー・ランドローバー・ジャパン)