ランボルギーニ・ウラカン スパイダー(前編)
2017.02.09 谷口信輝の新車試乗 SUPER GTや86/BRZ Raceなど、数々のモータースポーツシーンで活躍中のレーシングドライバー谷口信輝が、本音でクルマを語り尽くす! 今回のテーマは「ランボルギーニ・ウラカン スパイダー」である。「昔のランボは運転するのが怖かった」と告白する谷口。では最新のランボは谷口の手にどんな感触を残したのだろうか。クルマのことがわかっている!
「ヤバイですねえ、このクルマ。刺激のカタマリ、まるでシゲキックスをクルマにしたみたいな感じです」
ランボルギーニ・ウラカン スパイダーの試乗を終えた谷口信輝は、まだ興奮冷めやらぬといった表情でそうまくしたてた。
「エクステリアもそうだけど、インテリアも刺激的。カバーを開けてエンジンスタートのボタンを押したり、リバースポジションを選ぶレバーがやけにメカメカしかったりと、まるでガンダムの世界。これ、ガンダムカラーとか売り出したらいいんじゃない。それで毎朝『アムロ、行ってきまーす!』みたいな感じで出掛けていってほしい(笑)」
ランボルギーニ自身も、ジェット戦闘機をイメージしたカラーリングの「アヴィオ」なんていう限定モデルをリリースしたくらいだから、まったくその気がないわけでもないだろう。とはいえ、今回ウラカン スパイダーに試乗して、谷口のランボルギーニに対する印象は大きく変わったという。
「昔のランボは運転するのが怖かった。加速はものすごいけれど、ブレーキはブワーンとした感じだし、コーナーの手前では必ずブレーキをかけないと心配で仕方なかった。ところが、ウラカンは兄弟モデルの『アウディR8』にかなり近寄りましたね。まあ、新しいR8がランボルギーニ寄りになったともいえるけれど、これまでは『クルマのことをまったく知らない人が作っているに違いない』と思っていたものが、『あ、ちゃんとクルマのことがわかった人を会社に入れましたね』ってくらい、クルマ自体が変わっています」
では、ウラカンのインプレッションを谷口に語ってもらおう。
「エンジンはバツグンにいいですね。どの回転域でも『ラグってなに?』というくらいレスポンスがいいし、ギアボックスの反応も速くてスムーズ。ボディーは頑丈で、なんだかわらないけれど“頑鉄岩男(ガンテツ・イワオ)”っていいたくなるくらい剛性が高い。なにしろ、いまあらためて聞かれるまで、オープンボディーってことを忘れていたくらいですから。サスペンションはちゃんと足が動くセッティングで、トラクションも回頭性も文句なし。コーナリング中になにか操作を追加してもちゃんとそれに追従してくれるから、不安感はまったくありません。あと、リアの落ち着きはバツグンにいいですよ」
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