【東京モーターショー2017】PS4のゲームに登場する「イゾリボルタ」のコンセプトカーを初披露
2017.10.26 自動車ニュース 拡大 |
ソニー・インタラクティブエンタテインメントジャパンアジアは、第45回東京モーターショーの「グランツーリスモSPORT」ブースにて、ザガートのコンセプトカー「Zagato IsoRivolta Vision Gran Turismo concept(ザガート・イゾリボルタ・ヴィジョン・グランツーリズモ コンセプト)」を日本で初披露した。その模様を紹介する。
イタリアの名門ブランドがザガートの手で復活
ゲーム機「プレーステーション4」の試遊(しゆう)台が並べられたスペースの脇に、ベールに包まれたクルマが1台。明らかにスーパースポーツカーとわかるシルエットだ。
ステージに登場したのは、ドライビングシミュレーションゲーム「グランツーリスモ」シリーズのプロデューサーを務める山内一典氏。2017年10月19日に発売された最新版の「グランツーリスモSPORT」には150車種ものクルマが用意されている。現実のクルマはもちろん、「ヴィジョン・グランツーリスモ」と呼ばれる架空のスーパースポーツカーも走らせることができるのだ。
近々ゲームに登場することになっているのが、「ザガート・イゾリボルタ・ヴィジョン・グランツーリズモ コンセプト」である。1960年代から70年代にかけてイタリアの自動車メーカー「イゾ」が販売していた「イゾリボルタ」にインスパイアされたスーパースポーツカーだ。ゲームの中だけのバーチャルな存在なのだが、それをザガートが1分の1のリアルなモデルに仕立てたのだという。
山内氏に促されて、ザガートのCEOアンドレア・ザガート氏と車両のデザインを手がけた原田則彦氏がステージに上がる。アンドレア氏は、1919年に創業したザガートが生み出したモデルがミッレミリアで8度の勝利を収めた歴史を紹介。ツーリングカーとレーシングカーの間に位置するGTというコンセプトの誕生にザガートが関わっていたと話した。
原田氏は、速く走ることが人類の夢だったがリアルな世界ではスピードの追求が難しくなっていると指摘。現実との境界が希薄になってきたバーチャルなモデルで自由な速度への欲求を満たすことができるようになっていると語った。
山内氏は、現実には続々とスポーツカーが登場する時代ではないという認識を示し、ゲームの中ですてきなスポーツカーに乗ってスピードへの憧れをかなえる意義を強調した。
3人によってベールが取り去られると、シルバーに輝くエッジのきいたデザインのGTカーが現れた。ルーフはダブルバブル形状になっていて、確かにザガートの手によるものだと感じさせる。ロングノーズの下に積まれるのは米キャラウェイ社製の4.5リッターV8エンジンで、最高出力は560psという設定だ。イタリアンデザインとアメリカンパワーを組み合わせたイゾリボルタの伝統通りの仕立てである。
実車が製造される可能性は低そうだが、ゲームの中では「フェラーリ」や「ランボルギーニ」といったイタリアのライバルたちとバトルを繰り広げることができるのだ。
(文=鈴木真人/写真=峰 昌宏)

鈴木 真人
名古屋出身。女性誌編集者、自動車雑誌『NAVI』の編集長を経て、現在はフリーライターとして活躍中。初めて買ったクルマが「アルファ・ロメオ1600ジュニア」で、以後「ホンダS600」、「ダフ44」などを乗り継ぎ、新車購入経験はなし。好きな小説家は、ドストエフスキー、埴谷雄高。好きな映画監督は、タルコフスキー、小津安二郎。
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