FRからFFに刷新 新型「BMW 1シリーズ」公開
2019.05.27 自動車ニュース![]() |
独BMWは2019年5月27日(現地時間)、コンパクトハッチバック「1シリーズ」をフルモデルチェンジし、画像を公開した。実車は同年6月25日にミュンヘンで開催されるBMWグループの「#NEXTGen」イベントで世界初公開となり、同年9月28日に世界規模での販売が開始される予定。
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今回のフルモデルチェンジで第3世代へと進化したBMW 1シリーズのハッチバックモデルは、プラットフォームを刷新。FRからFFへとベースとなる駆動方式を変更している。
ボディー形状は5ドアのみの設定で、外寸は全長×全幅×全高=4319×1799×1434mmと発表されている。これは現行モデル(欧州仕様)比で全長-5mm、全幅+34mm、全高+13mmという数値となる。ホイールベースは現行モデルより20mm短い2670mmとなっているが、エンジンの横置き化などによって、室内スペースを拡大。特に後席ではニールームが33mm、ヘッドルームは19mm、エルボールームも19mm、それぞれ広げられている。
エクステリアデザインでは、大型化されシングルフレームデザインとなったキドニーグリルの採用が特徴として挙げられる。サイドビューからは、従来型に比べキャビンが前進し、リアウィンドウが寝たデザインが確認できる。後方にいくにしたがってサイドパネルが斜めに持ち上がり、それに伴いグリーンハウスが徐々に狭められていくのも新型1シリーズで目を引くポイントだろう。先に登場した新型「3シリーズ」と同様に、従来型では前後のドアハンドル位置にあった明確なキャラクターラインが消え、リアドアハンドルの下からリアフェンダーにかけてわずかに残されるのみとなっている。
インテリアは、新型3シリーズなどと同様のイメージでデザインされていることが分かる。メーターパネルには「BMWライブコックピットプロフェッショナル」と呼ばれるディスプレイシステムをオプションで設定。ナビゲーションマップや各種情報の表示が可能になっている。標準仕様はオーソドックスな機械式2連メーターの中央に5.1インチのディスプレイを組み込んだデザインとなり、フルカラーのヘッドアップディスプレイがオプションで選択可能だ。
荷室容量は現行モデル比20リッター増の380リッターとなり、後席シートバックを倒せば1200リッターまで容量の拡大が可能。実用面でも大きな進化を遂げている。
今回発表されたエンジンバリエーションは、ディーゼル3機種とガソリン2機種。ディーゼルエンジンのラインナップとしては、「116d」に最高出力116ps、最大トルク270Nmを発生する1.5リッター直3ターボを、「118d」には同150ps、同350Nmの2リッター直4ターボを、そして「120d xDrive」には同190ps、同400Nmの2リッター直4ディーゼルターボを搭載。前者2モデルがFFで、後者はAWDとなる。
ガソリンエンジンは、「118i」に最高出力140ps、最大トルク220Nmを発生する1.5リッター直3ターボを、トップグレードとなる「M135i xDrive」には、同306ps、同450Nmの2リッター直4ターボを搭載。こちらも前者がFF、後者がAWDとなっている。トランスミッションは、全車6段MTまたは8段ATを組み合わせている。
サスペンションは全車でフロントがストラット式、リアがマルチリンク式となる。「ARB(アクチュエーター連続ホイールスリップ制限機構)」と呼ばれるエンジン直結の電子デバイスが、ホイールスリップをコントロールしアンダーステアを減少。コーナリング時に内輪へブレーキをかけることでニュートラルステアに導く「BMWパフォーマンスコントロール(ヨーモーメントディストリビューション)」や「DSC(ダイナミックスタビリティーコントロール)」とも相まって、スポーティーな走りを実現しているという。
日本への導入時期や日本仕様のラインナップなどは未発表である。
(webCG)