BMW M440i xDriveグランクーペ(後編)

2022.04.10 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 レーシングドライバー山野哲也が「BMW 4シリーズ グランクーペ」に試乗。山野の語る「BMWならでは」とは、一体どんな走りなのか。エンジンとシャシーの印象について余すところなく語ってもらおう。
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ロールしながら曲がっていく

今回、山野哲也がテストしたのは、「BMW M440i xDriveグランクーペ」。4シリーズの5ドア版である。クーペ由来の流麗なルーフラインと、ハッチバックの実用性を併せ持つ、とうたわれる欲張りなモデルだ。M440i xDriveは、ターボで過給する3リッター直列6気筒(最高出力387PS)に8段ATを組み合わせ、4輪を駆動する。車両本体価格は1005万円。

「基本的には静かなクルマですね」

山野哲也はこう語る。プレミアムブランドのクーペだから、さもありなん。

「いかにもBMWと感じられるのは、小舵角でスイスイと曲がっていくところ。もう『天才的!』と叫びたくなります」

M440iには、舵角に応じてギア比をシームレスに変更するバリアブルスポーツステアリングが採用され、また車速に応じてアシスト量も最適化される。

「年配のジェントルマンが運転しているとさまになると思います」

 
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