【ニューモデル情報】2025年までにデビューするBMW車11台
2022.08.17 アウトビルトジャパンBMWも他のメーカーと同様に、電動モビリティーにさらに力を入れようとしている。2023年には、現在の市場セグメントの90%で、少なくとも1台の完全な電動モデルを提供し、2030年には世界中で販売されるBMWモデルの少なくとも半分を電気自動車(EV)にしたいと考えている。そのために、EV用に設計された新しいアーキテクチャーや、新開発の駆動装置、電池なども計画している。
※この記事は「AUTO BILD JAPAN Web」より転載したものです。
BMWはサステナビリティーにも力を入れており、「最も環境に優しいクルマ」をつくりたいと考えている。しかし、内燃機関と完全に決別するわけではなく、二重の戦略をとっている。
特に以下に挙げる3つのモデルは、今後数年間のBMWにとって大変重要な意味を持つだろう。
1.BMW XM:独立した第2のMモデル
BMWのスポーツ部門は、「コンセプトXM」によって、「M1」以来、2番目のMディビジョン純正の独立したモデルのプレビューを行った。そしてそれは、角張った珍しいデザインと極めて大きなキドニーグリルを持つ大型SUVの形で登場する。
ボディーの下には、V8と電動モーターで構成されるプラグインハイブリッドドライブが搭載されている。システム最高出力は750PS、同最大トルクは1000N・mである。純粋な電動でのコンセプトXMの航続距離は80kmとされている。
2.新型BMW 5シリーズ:おそらく新型のダブルヘッドランプフェイスを採用
G60/G61世代の「5シリーズ」は、2023年秋に発表される予定だ。新型5シリーズでは、おそらくヘッドランプが「7シリーズ」のようにダブルフェイスになり、外観は完全に今までのデザインとは違うものになるだろう。
もちろん5シリーズには今回もセダンと、BMWがツーリングと呼ぶエステートの2つのボディースタイルが用意される。改良型「CLAR」プラットフォームにより、さまざまな駆動形態が可能になった。ガソリンエンジンのマイルドな電動化、高いレンジ性能を持つプラグインハイブリッド、より効率的な排気後処理機能を持つディーゼルエンジンなどが期待されている。
3.BMW M3ツーリング:M3初のエステートがついに誕生
BMW M社は今回初めて、実用的な「ツーリング」としての「M3」も量産する。2022年12月からは、内部ビルドコードG81を持つM3ツーリングの最初のモデルが市場に出回り、購入希望者は2022年9月には、スポーツエステートを注文することができるようになる。
エステートの外観は、Bピラー以降がサルーンと異なるだけで、大きなキドニーグリル、ベンチレーションに適したエプロン、フレア状のホイールアーチはすでに見慣れたものだ。インテリアには、新しいBMWインフォテインメントと、2画面(12.3インチと14.9インチ)の新型カーブド(曲面式)ディスプレイを採用した。その他のBMWモデルについては、以下のフォトギャラリーをご覧いただきたい。
エンジン面では、M3ツーリングに、最高出力510PS、全輪駆動、8段オートマチックの最もスポーティーなバリエーション「コンペティション」専用モデルを設定。価格は9万7800ユーロ(約1370万円)からとなっている。
(Text=Peter R. Fischer, Jan Götze, Moritz Doka and Sebastian Friemel/Photos=BMW AG, autobild.de)
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1/11BMW iX M60/価格:13万5500ユーロ(約1900万円)~/市場投入時期:間もなく。最もパワフルなiXは、外観こそ通常の兄弟車とあまり変わらないものの、性能面では2基の電動モーターが最大619PSと1100N・mを発生する。
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2/11BMW X7フェイスリフト/価格:9万7700ユーロ(約1370万円)~/市場投入時期: 間もなく。BMW X7のフェイスリフトは、BMWに新しいラグジュアリークラスである7シリーズ同様のデザインテイストを導入している。ボンネットの下には、マイルドハイブリッド技術を搭載する。
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3/11BMW X1/価格:4万1400ユーロ(約580万円)~/市場投入時期:2022年10月。BMW X1のニューバージョンは、より肉厚なデザインで、ほぼ正方形の大きなダブルキドニーグリルを備える。インテリアには、カーブドディスプレイを採用した新型インフォテインメントシステムを搭載している。現行モデルよりもさらに大きく、高価になることが予想される。
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4/11BMW iX1/価格:5万5000ユーロ(約770万円)~/市場投入時期:2022年11月。SUVのX1としては初のEV仕様となる新型車。2基の電動モーターは合計313PSを発生し、容量64.7kWhのバッテリーにより、438kmの走行が可能となる。外観はほとんどX1と変わらない予定だ。
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5/11BMW M3ツーリング/価格:9万7800ユーロ(約1370万円)~/市場投入時期:2022年12月。BMWがM3ツーリングをいよいよ量産。ただし、M3のエステート仕様は、最高出力510PS、全輪駆動、オートマチックトランスミッションの組み合わせのみの設定となる。
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6/11BMW M2/価格:約6万5000ユーロ(約910万円)~/市場投入時期:2022年秋。新型BMW M2(G87)は、クラシックなクーペスタイルの2ドアモデルで、真のBMW(約450PSの直列6気筒と後輪駆動で、最もBMWらしい一台)となりそうだ。
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7/11BMW M4 CSL/価格:16万5200ユーロ(約2315万円)~/市場投入時期:2022年。BMWは伝説のCSLの名を復活させる。レーストラック用のM4は、おそらく軽量化に重点を置いているので、全輪駆動ということはないと思われる。パワーは550PS以上であることは間違いないだろう。
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8/11BMW 7シリーズ(G70)/価格:10万7300ユーロ(約1500万円)~/市場投入時期:すでに発表済みで、注文受け付け中。新型7シリーズには、内燃機関仕様とEV仕様が用意される。先代モデルとデザインは根本的に異なる。
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9/11BMW i7/価格:13万5900ユーロ(約1900万円)~/市場投入時期:2023年。ミュンヘンのフラッグシップがEVになる。航続距離625km、最高出力544PSを誇る電動の7シリーズは、ブルーのアクセントだけが内燃機関と異なるビジュアルとなっているほかは、内燃機関のモデルと変わらない。
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10/11BMW XM/価格:約20万ユーロ(約2800万円)/市場投入時期:2022年末。M1に次ぐ独立したMモデルは、ショーカー(写真)が示すように、巨大なダブルキドニーを持つ大型SUVとなる。電動化されたV8を搭載し、プラグインハイブリッドは750PSと1000N・mを発生する。X7よりもさらに大きなSUVモデル。想定ライバルは、ベントレーやメルセデス・マイバッハあたりだろうか。
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11/11BMW電気自動車版3シリーズ/価格:--ユーロ(約—円)/市場投入時期:2025年。BMWはプラットフォームのために「New Class」の名を復活させる。これはまず、新型3シリーズに採用され、EVのバリエーションを可能にするかもしれない。このモデルがi3という名前を引き継ぐかどうかは、まだ明らかにはなっていない。