【ニュース】高性能を誇るBMWのラグジュアリーエステート「M5ツーリング」が復活! その魅力とは?
見事のひとこと 2024.09.06 アウトビルトジャパン 高性能サルーン新型「BMW M5」に続き、そのワゴンバージョンたる新型「M5ツーリング」が登場。ユーティリティーからスリルまで幅広いニーズをパーフェクトに満たす“スーパーワゴン”とは、どんなクルマなのか?※この記事は「AUTO BILD JAPAN Web」より転載したものです。
堂々たるスペック
歴代「BMW 5シリーズ」のうち、E34型とE61型の共通点は? そう、双方にM5ツーリングがラインナップされていたことだ。そして今回、2世代のブランクを経て最新のG91型5シリーズにもラグジュアリーエステートであるM5ツーリングが設定された。そのテクニカルデータは以下のとおり。
- パワーユニット:4.4リッターV8ツインターボエンジン+モーター
- システム最高出力:727PS
- システム最大トルク:1000N・m
- トランスミッション:8段AT
- 駆動方式:4WD
- 0-100km/h加速:3.6秒
- 最高速度:250km/h(Mドライバーズパッケージ装着車は305km/h)
- 車重:2475kg(乾燥重量)
サルーンのM5と同様、このスポーツエステートも通常の5シリーズよりも幅が広く(フロントで+7.5cm、リアで+4cm)、巨大なホイールアーチを埋めるため、フロントアクスルには20インチ、リアアクスルには21インチのタイヤが装着されている。
サルーンとはルーフに違いあり
台形に囲まれた新しいデザインのフロントエプロンは、M5ツーリングに力強さを与え、垂直のエアカーテンはフロントエンドの幅を視覚的に広げている。ダブルキドニーグリルは、要望に応じてイルミネーション付きにすることも可能だ。リアには、ファットなディフューザーと、Mモデルにふさわしい4本出しのエキゾーストシステムが装備されている。
ただし、サルーンとは異なり、新型M5ツーリングにはカーボンルーフは装備されない。一方、室内をより明るくするパノラミックルーフはオプションで注文できる。「M3」でおなじみの「アイルオブマングリーン」を含む新色も用意されている。ちなみに写真のボディーカラーは「フローズンディープグレーメタリック」だ。
5シリーズ ツーリングのなかでは荷室は狭い
ご存じのとおり、ワゴンモデルのツーリングはスペースがすべてであり、それはこの新型でも十分に確保されている。とはいえ、荷室の容量は500リッター(最大1630リッター)と、Mではない5シリーズ ツーリングの値より70リッター少ない。バッテリーとドライブ系統にさらなるスペースが必要だったようだ。
パワーユニットについていえば、ボンネットの下にどんなモンスターが潜んでいるかは、すでにサルーンで知られている。当然ながら、エステートにも4.4リッターV8ツインターボ+モーターとトランスミッションが組み合わされたプラグインハイブリッドシステムが搭載される。圧縮比の向上(10.0:1→10.5:1)と相まって、内燃エンジンがパワーの大部分を供給するが、エンジン単体での最高出力は585PSと、これまでの「M5コンペティション」(同625PS)よりも低い。電動モーターとの組み合わせにより、システム最高出力727PS、システム最大トルク1000N・mを発生することになる。
サルーンに対しては2000ユーロ高
公称乾燥重量が約2.5tであるにもかかわらず、バイエルン製エステートは0-100km/h=3.6秒という驚異的な動力性能を実現している。静止状態から200km/hまでの加速は11.1秒(サルーンは10.9秒)。電子制御により最高速度は250km/hに制限されるが、オプションのMドライバーズパッケージを装着すれば、最高速度は305km/hにまで引き上げられる。
そのスタート価格は14万6000ユーロ(約2300万円)である。
結論
ついに登場したM5ツーリングはルックスも見事だし、データシートをひと目見ただけでも走りの質もよさそうだ。最大の欠点は2.5tに迫る重い車重だろうが、十分なパワーでこれを打ち消す走りが味わえることを期待したい。
(Text=Sebastian Friemele/Photos=BMW Group)
記事提供:AUTO BILD JAPAN Web(アウトビルトジャパン)
拡大 |

AUTO BILD 編集部
世界最大級のクルマ情報サイトAUTO BILDの日本版。いち早い新車情報。高品質なオリジナル動画ビデオ満載。チューニングカー、ネオクラシックなど世界のクルマ情報は「アウトビルトジャパン」でゲット!
-
MINIクーパーSE(FWD)【海外試乗記】 2024.8.21 電気自動車でも内燃機関車でも、常に「クーパー」と呼ばれるようになった新型MINIのハッチバック。価格にデザイン、パワーユニット、装備、そしてドライビングテストリポートと、新しくなったMINIクーパーの全情報をお届けする!
-
スズキ・スイフト(FF/5MT)【海外試乗記】 2024.8.20 世界で900万台以上が販売されてきた大人気モデル「スズキ・スイフト」。7代目となる新型は、海外でどのように評価されているのか? これまでの成功をさらに発展させることを目指し、スズキが投入した小さな巨人に、『AUTO BILD』のスタッフが試乗した。
-
スマート#1ピュア(RWD)/#1ブラバス(4WD)【海外試乗記】 2024.8.20 続々とラインナップを拡大している、スマートブランドのフル電動SUV「スマート#1」とはどんなクルマなのか? その価格とデザインからパワーユニット、イクイップメント、試乗した印象まで、すべての情報をお届けしよう。
-
【ニュース】電動ルノー・トゥインゴの最新情報 2024.8.15 ルノーの電気自動車(BEV)を手がける新会社アンペアが、2025年にコンパクトBEVとして「トゥインゴ」を復活させる。初代トゥインゴを想起させるデザインや価格、そしてパワーユニットまで、現時点でのすべての情報をお届けする。
-
【ニュース】フォルクスワーゲン・ゴルフの未来情報 2024.8.14 電動化が推進される欧州にあって、エンジンを搭載した8代目の現行型「フォルクスワーゲン・ゴルフ」が2035年まで継続生産されるというウワサがある。そうなれば、2019年秋に登場したゴルフ8は15年以上も続くロングセラーモデルとなるが……。
-
NEW
バランスドエンジンってなにがスゴいの? ―誤解されがちな手組み&バランスどりの本当のメリット―
2025.12.5デイリーコラムハイパフォーマンスカーやスポーティーな限定車などの資料で時折目にする、「バランスどりされたエンジン」「手組みのエンジン」という文句。しかしアナタは、その利点を理解していますか? 誤解されがちなバランスドエンジンの、本当のメリットを解説する。 -
NEW
「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」の会場から
2025.12.4画像・写真ホンダ車用のカスタムパーツ「Modulo(モデューロ)」を手がけるホンダアクセスと、「無限」を展開するM-TECが、ホンダファン向けのイベント「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」を開催。熱気に包まれた会場の様子を写真で紹介する。 -
NEW
「くるままていらいふ カーオーナーミーティングin芝公園」の会場より
2025.12.4画像・写真ソフト99コーポレーションが、完全招待制のオーナーミーティング「くるままていらいふ カーオーナーミーティングin芝公園」を初開催。会場には新旧50台の名車とクルマ愛にあふれたオーナーが集った。イベントの様子を写真で紹介する。 -
ホンダCR-V e:HEV RSブラックエディション/CR-V e:HEV RSブラックエディション ホンダアクセス用品装着車
2025.12.4画像・写真まもなく日本でも発売される新型「ホンダCR-V」を、早くもホンダアクセスがコーディネート。彼らの手になる「Tough Premium(タフプレミアム)」のアクセサリー装着車を、ベースとなった上級グレード「RSブラックエディション」とともに写真で紹介する。 -
ホンダCR-V e:HEV RS
2025.12.4画像・写真およそ3年ぶりに、日本でも通常販売されることとなった「ホンダCR-V」。6代目となる新型は、より上質かつ堂々としたアッパーミドルクラスのSUVに進化を遂げていた。世界累計販売1500万台を誇る超人気モデルの姿を、写真で紹介する。 -
アウディがF1マシンのカラーリングを初披露 F1参戦の狙いと戦略を探る
2025.12.4デイリーコラム「2030年のタイトル争い」を目標とするアウディが、2026年シーズンを戦うF1マシンのカラーリングを公開した。これまでに発表されたチーム体制やドライバーからその戦力を分析しつつ、あらためてアウディがF1参戦を決めた理由や背景を考えてみた。





































