BMW、ロードスターのコンセプトモデルを出展【ジュネーブショー2011】
2011.02.17 自動車ニュース【ジュネーブショー2011】BMW、ロードスターのスタディ「ビジョン・コネクテッドドライブ」を出展
独BMWは、2011年3月に開催されるジュネーブモーターショーで、未来のドライバーアシスタンスシステムを提案する「ビジョン・コネクテッドドライブ」を出展する。
■ネットワーク常時接続がもたらす変化
BMWが出品するデザインスタディ「ビジョン・コネクテッドドライブ」は、BMWらしいロングノーズ、ロングホイールベースが自慢のスポーティなロードスターだ。
名前にある「コネクテッドドライブ」とは、BMW独自のテレマティックシステムとドライバーアシスタンスシステムの総称。近い将来、クルマにおいてもネットワークに常時接続する時代が訪れるのを見越して、どのようなアプローチができるかを、このビジョン・コネクテッドドライブは見せてくれる。
たとえば、安全性を向上させる技術として、3Dヘッドアップディスプレイが挙げられる。ドライバーは正面を向いたまま、速度や燃料消費率などの情報を得ることができるのは言うまでもないが、さらにこのシステムでは、ナビゲーションのルート案内を実際の道路に映し出すことにより、従来よりも安全かつ確実にドライバーに指示できる。AR(拡張現実)技術により、建物や駐車場の情報を提供することも可能だ。
また、インフォテインメント(情報エンターテインメント)では、助手席の乗員が重要な役割を持つ。助手席の乗員は目の前のディスプレイを用いて、ネットワークからリアルタイムにさまざまな情報を得ることができる。そして必要な情報は、インストゥルメントパネルに転送することによってドライバーに知らせることが可能だ。たとえば、目的地の情報をチェックしてドライバーに伝えたり、ネットワーク上から見つけ出した音楽をドライバーに紹介したりといったことができる。つまり、助手席の乗員はクルマの内と外を結ぶ“ゲートウェイ”の役割を果たす。
さらに、駐車場の空き情報を区画単位で知ることができたり、近くにクルマを止めるだけで、あとはクルマが自動的に駐車してくれたりと、快適なドライブを支援する技術が数多く盛り込まれている。
このように、ビジョン・コネクテッドドライブは、「コネクテッドドライブ」の未来を提案するのが一番の目的。それゆえ、現時点では、走りにまつわるスペックは一切知らされておらず、モーターショーで公開後もベールにつつまれたまま、という可能性は高い。
(文=生方聡)
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