日産GT-RプレミアムエディションT-spec 2024年モデル(前編)
2023.07.20 谷口信輝の新車試乗 日産が「R35型の集大成」と胸を張る、ハイパフォーマンスカー「日産GT-R」の2024年モデル。トータルバランスをさらに追求したとされる最新型を、レーシングドライバー谷口信輝はどう評価する?これは「驚き」だ
毎年のように「これが最後かもしれない」と言われながら、そのたびに不死鳥のごとくよみがえってきた日産GT-R。去る2023年1月には、「これが本当の最後」とウワサされた2022年モデルに続く2024年モデルがデビューしたので、自身もR35 GT-Rを所有する谷口信輝に、いつものワインディングロードで試乗してもらった。なお、グレードは「プレミアムエディションT-spec」である。
試乗を終えた谷口は、なぜか厳しい表情を浮かべながら、「あのね、正直に言うと……」と言いかけたのだが、ここで急に顔をほころばせると「むちゃくちゃいいね、このクルマ。本当に、むちゃくちゃいい」とうれしそうに話し始めたのである。
「とにかく速いし、それなのに安定している。乗り始めたときは、タイヤが冷えていたせいなのか、コーナーの出口でロールをプイッと戻そう、戻そうとする傾向がみられました。ここで一回、電子制御系のスイッチを全部“レーシング方向の上側”に切り替えてみたところ、『おー、刺激たっぷりで過激だなあ』っていう走りになった。それでも、フィーリング的にはすごく気持ちいいんですよ」
谷口は興奮した様子で、2024年モデルの印象を語り続けた。
「まず、加速の具合があまりにもよくて、思わず口から『はやっ!』って言葉が何度も出そうになりました。しかも、これだけ車重があるクルマなのに、ターンインからコーナーのミッド、出口まで、とっても読みやすくて安心して走れる。例えば、『タイヤはいまきっとこんな状態で、次にこんなふうになろうとしているんだろうなあ』とか、『リアタイヤは、いまこんな感じですよ!』みたいなことが手に取るようにわかるんです。しかも、スロットルペダルやステアリングの操作に対するレスポンスもよくて、おまけにクルマの姿勢が安定している。それなのに乗り心地が全然悪くないんだから、驚きです。本当に、この2024年モデルのT-spec、印象がめちゃくちゃいいですよ」
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