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【ニュース】ランボルギーニの新たな電動化モデルは「ウルス」!

PHEVになった猛牛「ウルス」の全情報 2024.05.17 アウトビルトジャパン AUTO BILD 編集部 「ランボルギーニ・ウルス」がプラグインハイブリッドモデルに! 今回の仕様変更は、ほぼすべての点におよんでいる。画像とともに、知り得る全情報をお届けする。

※この記事は「AUTO BILD JAPAN Web」より転載したものです。
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ランボルギーニも電動化を推進している!

新しいフラッグシップ「レヴエルト」に続き、ウルスも部分的に電動化され、「ウルスSE」となった。しかし、それだけではない。

2017年にランボルギーニが初のSSUV(スーパースポーツユーティリティービークル)であるウルスを発表したとき、この4ドアモデルが顧客にどれほど受け入れられるか、イタリア人はおそらく想像できなかっただろう。それが、2023年だけで6000台以上を納車した。ウルスはすべての期待を上回り、伝統的なイタリアンブランドを新たな領域へと引き上げたのだ。

そして、次のステップに進む時がきた。ランボルギーニはすでに2022年に「ウルスS」と、より過激なチューニングを施した「ウルス ペルフォルマンテ」を発表しているが、どちらも“2017年に発表されたウルスの進化形”でしかなかった。その点、今回のフェイスリフトは、同モデルの(ほぼ)すべてを変える。

ボディーカラーの鮮やかなオレンジは、内向的な人のための色ではない。しかしそれは、「ランボルギーニ・ウルス」そのものにも当てはまる。
ボディーカラーの鮮やかなオレンジは、内向的な人のための色ではない。しかしそれは、「ランボルギーニ・ウルス」そのものにも当てはまる。拡大
ランボルギーニ史に名を残すヒット作となった「ウルス」。2023年の販売台数は6000台を超える。
ランボルギーニ史に名を残すヒット作となった「ウルス」。2023年の販売台数は6000台を超える。拡大
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価格、そしてデザインは?

ランボルギーニ・ウルスSEの注文受け付けは間もなく開始され、最初の顧客向け車両は2024年末か、遅くとも2025年初頭に納車される予定だ。具体的な価格はまだ決まっていないが、23万ユーロ(約3800万円)からになるもよう。

ウルスSEのデザインは見慣れた感はあるが、新しい。先細りのフロントエンドはレヴエルトの雰囲気を醸し出している。ヘッドランプにはマトリクスLEDテクノロジーが初めて採用され、従来よりも幅が狭くなっている。また、特徴的なY字型のライトシグネチャーは失われている。デザイン責任者のミッティア・ボルケルト氏は「新しいグラフィックは雄牛の尻尾を連想させる」とウインクしながら説明し、「ウルスSEは意図的に、ウルス ペルフォルマンテほどアグレッシブなデザインにはしていない」と付け加えた。

新しい23インチホイールやオレンジのローンチカラーに加え、リアにいくつかの変更が施されている。ナンバープレートの位置は、エプロン内で一段低くなった。幅の狭いリアランプに変更はなく、“Yサイン”も維持されている。ボルケルト氏によれば、ハニカムルックのインサートは「ガヤルド」をほうふつさせるという。

さらに、スポイラーリップとルーフエッジスポイラーも装着。改良されたディフューザーと相まって、ボディー全体でダウンフォースを(ウルスS比で)約35%向上させることを意図している。

リアまわりのデザイン変更は大きい。ライセンスプレートのリセスは、テールゲートからエプロンへと移動した。
リアまわりのデザイン変更は大きい。ライセンスプレートのリセスは、テールゲートからエプロンへと移動した。拡大
リアコンビランプのグラフィックには、特徴的な“Yサイン”が残されている。
リアコンビランプのグラフィックには、特徴的な“Yサイン”が残されている。拡大

トータルでのパワーは大幅アップ

ウルスSEはプラグインハイブリッドである。末尾の「SE」は、「S Electrified(Sエレクトリファイド)」を示すとともに、伝説的な「ディアブロ SE」へのオマージュにもなっている。

データシートを見ると、4リッターV8ツインターボを最高出力192PSのPSM電動モーターがサポートしていることがわかる。ランボはシステム最高出力を800PS、システム最大トルクを950N・mとしており、ウルスが650PS、ウルスSが666PSであったのに対し、大幅に向上している

ウルスSEに搭載されるV8ターボエンジンは、単体で620PSと800N・mを発生する。技術データからはうかがい知るころはできずとも、この内燃エンジンは将来の排出ガス規制に対応するために根本的に見直されている。「具体的には、ターボチャージャーやシリンダーヘッドなどのハードウエアコンポーネントが変更されている」と、ランボルギーニのCTOであるルーベン・モール氏はインタビューで説明している。

したがってランボルギーニでは、ウルスを第2段階に適合させるために膨大な労力を費やしている。おなじみの「Strada」「Sport」「Corsa」の走行モードと、「Neve」「Sabbia」「Terra」のオフロードモードに加え、ハイブリッドモデルならではの設定もある。容量25.7kWhのバッテリーはトランクの下に収納されており、100%電動走行での航続距離は約60kmという。

充電コネクターはボディー左側の後方にある。フューエルフィラーフラップは反対側だ。
充電コネクターはボディー左側の後方にある。フューエルフィラーフラップは反対側だ。拡大

最高速は跳ね馬のライバルと同じ

加速に関しては、ウルスSEはウルスSを上回る。停止状態から、重量約2.5t(パワーウェイトレシオは3.13kg/PS)のSUVが3.4秒で100km/hに(ウルスSは3.5秒)、わずか11.4秒(ウルスSは12.5秒)で200km/hに到達する。より過激にデザインされたウルス ペルフォルマンテは、それぞれ3.3秒と11.5秒である。ウルスSEの最高速は312km/hとされ、「フェラーリ・プロサングエ」とまったく同じスペックとなっている。

4WDシステムも根本的に見直された。ウルスSEで、ランボルギーニはトルセン式からハングオン式四輪駆動に切り替えた。これは、ルーベン・モール氏によれば、大きな前進である。これにより、快適性とスポーティーさが以前よりも大幅に向上するのだ。モール氏は、「ウルスSEはウルスSよりも少し快適で、同時に運転がずっと楽しいはずだ」と明かす。これが真実かどうかは、最初のドライビングリポートでわかるだろう。

なお、エアサスペンションも再調整され、アクティブロールスタビライゼーションとリアアクスルステアリングは標準で装備されている。

「ランボルギーニ・ウルス」のSUVとしては低い着座位置は、相変わらず好印象。内装の材質についても向上が図られた。
「ランボルギーニ・ウルス」のSUVとしては低い着座位置は、相変わらず好印象。内装の材質についても向上が図られた。拡大

新しいインフォテインメントディスプレイ

インテリアの細部も改良されている。例えば、インフォテインメントディスプレイのサイズは12.3インチに拡大され(従来は約10インチ)、新機能が追加された。エアベントやシートなどの素材も新しい。

インテリアには合計47種類のカラーコンビネーションが用意され、顧客の希望に応じてウルスを構成することができる。それでもまだ物足りないという人には、アドペルソナムと呼ばれるオーダーメイドプログラムがある。SUVとしては異例なほど低い着座位置は、ウルスSEでも相変わらず維持されており、ドライバーは、乗った最初の瞬間からクルマに完璧に溶け込んでいると感じることができる。

結論

ランボルギーニはウルスを根本から見直した。このベストセラーは、新しい外観、新しい四輪駆動システムを手に入れ、大幅なパワーアップを果たしている。そのサウンドからは、さらなる進化も期待できそうだ!

(Text=Jan Gotze/Photos=Automobili Lamborghini S.p.A)

記事提供:AUTO BILD JAPAN Web(アウトビルトジャパン)
 

 

インフォテインメントディスプレイは12.3インチサイズに拡大。グラフィックも変更されている。
インフォテインメントディスプレイは12.3インチサイズに拡大。グラフィックも変更されている。拡大
内装では、エアベントやパネル、シートなども変更され、機械式プッシュボタンパネルの触感もリファインされている。
内装では、エアベントやパネル、シートなども変更され、機械式プッシュボタンパネルの触感もリファインされている。拡大
「ウルスSE」の具体的な価格はまだ決まっていないが、23万ユーロ(約3800万円)からになるものと見られる。
「ウルスSE」の具体的な価格はまだ決まっていないが、23万ユーロ(約3800万円)からになるものと見られる。拡大
AUTO BILD 編集部

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