BMW 523d xDriveツーリングMスポーツ(前編)

2024.12.05 谷口信輝の新車試乗 谷口 信輝 SUVブームに押されつつあるものの、ワゴンはいまでも重要な選択肢のひとつだろう。では、新世代「BMW 5シリーズ ツーリング」の仕上がりはどうか? 2リッターディーゼルの4WD車に谷口信輝が試乗した。
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モーターで動くクルマに近い

フルモデルチェンジを受けた「BMW 5シリーズ ツーリング」に谷口信輝が乗った。

今回の試乗車は「523d xDriveツーリングMスポーツ」という長い車名のモデル。ちなみに、エンジンを積む5シリーズ ツーリングは、ガソリンもしくはディーゼルが選べる「5シリーズ セダン」とは違って4WDのディーゼルモデルのみが設定される。余談ながら、電気自動車の「i5」は、セダンかツーリングかにかかわらずスタンダードな「eDrive40」とハイパフォーマンスな「M60 xDrive」の二段構えとなっており、電動化モデルを重視するBMWの姿勢がここにもしっかりと表れている。

ちなみに新型5シリーズ ツーリングは直列4気筒の2リッターディーゼルエンジンに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせた点がニュースとされるが、果たして谷口は、この点を含めてどう感じたのか。早速、彼のコメントに耳を傾けてみることにしよう。
「いいですよ、このクルマ。印象はいいですね」

これだけだとどこがいいのかわからないので、もう少し具体的に説明してほしいと頼むと、こんな答えが返ってきた。
「どこをとっても不満がありませんでした。まず、低回転域でのトルクが、すごくある。十二分といっていいと思います。あと、ディーゼルなのにうるさくなくて、むしろ車内は静かなくらい。発進するときの、タイヤの転がり始めみたいなところもすごくスムーズで、ちょっとモーターで動くクルマに近い感じですね」

おお、さすが谷口。われわれは、この523dがマイルドハイブリッド車であることを事前に伝えていなかったのだが、それでも彼はその特徴をすべて言い当てたのである。低回転域のトルク感や発進時の滑らかさはハイブリッド特有のもの。車内の静粛性が高いというのも、ディーゼル特有のノッキング音が起きるのをハイブリッドシステムが未然に防いでいると考えれば納得がいく。もちろん、遮音材などの対策も施されているのだろうが、静粛性の面でもマイルドハイブリッドが貢献していることは間違いないだろう。

 
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