ランボルギーニ・ウルスSE(前編)

2025.09.21 思考するドライバー 山野哲也の“目” 山野 哲也 レーシングドライバー山野哲也が「ランボルギーニ・ウルスSE」に試乗。時代の要請を受け、ブランド史上最大のヒットモデルをプラグインハイブリッド車(PHEV)に仕立て直した最新モデルだ。箱根のワインディングロードでの印象を聞いた。
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世界最高級の戦車

今回、レーシングドライバーの山野哲也がテストするのは、ランボルギーニ・ウルスSE。迫りくる電動化の波と、環境性能向上の圧力に対応すべく、同社のスーパーSUVたるウルスをPHEV化したモデルだ。とはいえ、4リッターV8ツインターボに電動モーターを組み合わせ、最高出力800PS、最大トルク950N・mというバケモノ級アウトプットをたたき出すところが、いかにも猛牛メーカー。一方で、バッテリー+モーターによるEV走行も可能だ。日本での価格は3465万円から。

ランボルギーニ・ウルスSEの試乗を終えた山野哲也は、「世界最高級の戦車ですね」と、不思議なフレーズからコメントを開始した。

webCG:戦車! ボディー剛性の圧倒的な高さゆえ、ですか?

山野:剛性感の高さ、安心感。なによりパワーの余裕が印象的でした。

webCG:システム出力800PSですから。PHEV化を施しながら、0-100km/h加速3.4秒、最高速312km/hをうたうところが、ランボらしい。

山野:ざっくり、事前の予測より1.5倍くらい速い。走りだしはモーターによるアシストが相当効いていて、低速域から極めてリニアかつスムーズにクルマを押し出していく。そして5500rpmを超えるあたりからV8エンジンが本領を発揮し始めて、爆発的な加速を見せる。絶妙な連携ですね。

 
ランボルギーニ・ウルスSE(前編)の画像拡大
 
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【ランボルギーニ・ウルスSEのスペック】
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=5123×2022×1638mm/ホイールベース:3003mm/車重:2610kg/駆動方式:4WD/エンジン:4リッターV8 DOHC 32バルブ ツインターボ/モーター:交流同期電動機/トランスミッション:8段AT/エンジン最高出力:620PS(456kW)/6000rpm/エンジン最大トルク:800N・m(81.6kgf・m)/2250-4500rpm/モーター最高出力:192PS(141kW)/483N・m(49.3kgf・m)/システム最高出力:800PS(588kW)/システム最大トルク:950N・m(96.9kgf・m)/タイヤ:(前)285/40ZR22 110Y XL/(後)325/35ZR22 114Y XL(ピレリPゼロELECT)/ハイブリッド燃料消費率:5.71リッター/100km(約17.5km/リッター、WLTPモード)/価格:3465万円

【取材時の燃費データ】
テスト距離:267.6km(市街地1:高速道路7:山岳路2)/使用燃料:45.3リッター(レギュラーガソリン)/参考燃費:5.9km/リッター(満タン法)/6.0km/リッター(車載燃費計計測値)
【ランボルギーニ・ウルスSEのスペック】
	ボディーサイズ:全長×全幅×全高=5123×2022×1638mm/ホイールベース:3003mm/車重:2610kg/駆動方式:4WD/エンジン:4リッターV8 DOHC 32バルブ ツインターボ/モーター:交流同期電動機/トランスミッション:8段AT/エンジン最高出力:620PS(456kW)/6000rpm/エンジン最大トルク:800N・m(81.6kgf・m)/2250-4500rpm/モーター最高出力:192PS(141kW)/483N・m(49.3kgf・m)/システム最高出力:800PS(588kW)/システム最大トルク:950N・m(96.9kgf・m)/タイヤ:(前)285/40ZR22 110Y XL/(後)325/35ZR22 114Y XL(ピレリPゼロELECT)/ハイブリッド燃料消費率:5.71リッター/100km(約17.5km/リッター、WLTPモード)/価格:3465万円
	
	【取材時の燃費データ】
	テスト距離:267.6km(市街地1:高速道路7:山岳路2)/使用燃料:45.3リッター(レギュラーガソリン)/参考燃費:5.9km/リッター(満タン法)/6.0km/リッター(車載燃費計計測値)拡大