トヨタが新型クロスカントリーモデル「ランドクルーザー“FJ”」を世界初公開 2026年に発売を予定

2025.10.21 自動車ニュース webCG 編集部
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トヨタ・ランドクルーザー“FJ”
トヨタ・ランドクルーザー“FJ”拡大

トヨタ自動車は2025年10月21日、新型クロスカントリーモデル「ランドクルーザー“FJ”」を世界初公開した。日本での発売は2026年の年央を予定している。

「トヨタ・ランドクルーザー“FJ”」のフロントフェイス。写真左は標準仕様車、同右は海外カスタマイズ仕様。
「トヨタ・ランドクルーザー“FJ”」のフロントフェイス。写真左は標準仕様車、同右は海外カスタマイズ仕様。拡大
「ランドクルーザー“FJ”」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4575×1855×1960mm、ホイールベースは2580mm。
「ランドクルーザー“FJ”」のボディーサイズは全長×全幅×全高=4575×1855×1960mm、ホイールベースは2580mm。拡大
フロント、リアともにコーナーバンパーは取り外し可能な分割タイプとされる。
フロント、リアともにコーナーバンパーは取り外し可能な分割タイプとされる。拡大
「ランドクルーザー“FJ”」のインテリア。車両姿勢が認知しやすい水平基調のインストゥルメントパネルや、視点移動が少なくなるよう機能を集約したモニター、スイッチ類、自然な操作ができるシフトノブなどを採用している。
「ランドクルーザー“FJ”」のインテリア。車両姿勢が認知しやすい水平基調のインストゥルメントパネルや、視点移動が少なくなるよう機能を集約したモニター、スイッチ類、自然な操作ができるシフトノブなどを採用している。拡大
「ランドクルーザー“FJ”」の居住スペース。リアシートの座面はフロントシートよりも高く設定される。
「ランドクルーザー“FJ”」の居住スペース。リアシートの座面はフロントシートよりも高く設定される。拡大
「ランドクルーザー“250”」シリーズ比で270mm短縮されたホイールベースによる5.5mの最小回転半径、取り回しのよさ、オフロードでの機動性も「ランドクルーザー“FJ”」のセリングポイントとされる。
「ランドクルーザー“250”」シリーズ比で270mm短縮されたホイールベースによる5.5mの最小回転半径、取り回しのよさ、オフロードでの機動性も「ランドクルーザー“FJ”」のセリングポイントとされる。拡大
「ランドクルーザー“FJ”」のリアビュー。搭載されるパワーユニットは、「2TR-FE型」の2.7リッター直4ガソリンエンジンで、最高出力163PS、最大トルク246N・mを発生。
「ランドクルーザー“FJ”」のリアビュー。搭載されるパワーユニットは、「2TR-FE型」の2.7リッター直4ガソリンエンジンで、最高出力163PS、最大トルク246N・mを発生。拡大
「ランドクルーザー“FJ”」の海外カスタマイズ仕様。
「ランドクルーザー“FJ”」の海外カスタマイズ仕様。拡大
車両の荷室に積載して旅先でのツーリングなど移動の楽しみを拡大する、人とモノを運べる電動パーソナルモビリティー「LAND HOPPER(ランドホッパー)」も開発中。
車両の荷室に積載して旅先でのツーリングなど移動の楽しみを拡大する、人とモノを運べる電動パーソナルモビリティー「LAND HOPPER(ランドホッパー)」も開発中。拡大
全4モデルとなった「ランドクルーザー」シリーズ。左から「“300”シリーズ」「“70”シリーズ」「“250”シリーズ」、そして今回発表された「ランドクルーザー“FJ”」。
全4モデルとなった「ランドクルーザー」シリーズ。左から「“300”シリーズ」「“70”シリーズ」「“250”シリーズ」、そして今回発表された「ランドクルーザー“FJ”」。拡大
世界初公開された「ランドクルーザー“FJ”」(写真手前)とランドクルーザーの各シリーズ。
世界初公開された「ランドクルーザー“FJ”」(写真手前)とランドクルーザーの各シリーズ。拡大

ランドクルーザーは、「トヨタBJ型」として1951年に誕生。以降、70年以上にわたり、信頼性・耐久性・悪路走破性の継承と進化を続けながら、現在までに190を超える国と地域でシリーズ累計1215万台を販売したグローバルモデルである。

現在は、常に最新技術を導入しフラッグシップとして進化を担うステーションワゴン「“300”シリーズ」、高い耐久性と整備性でワークホースを担うヘビーデューティモデル「“70”シリーズ」、質実剛健を追求し、ユーザーの生活と実用を支えるという原点に回帰し2024年に誕生した中核モデル「“250”シリーズ」の3つのシリーズで展開されている。

今回登場したランドクルーザー“FJ”は、「“250”シリーズで原点回帰したからこそ見えた“もっと多くのお客さまにランクルを楽しんでもらいたい”という思いから、人々の生活を支える信頼性・耐久性・悪路走破性に、自分らしく楽しむ自由“Freedom&Joy”という新たな価値を提供します」と、車両の開発コンセプトが紹介されている。

ランドクルーザー“FJ”は、これまでにランドクルーザーが受け継いできた伝統とモダンを統合させた内外装デザインと、機能性を追求したパッケージが特徴だ。エクステリアデザインでは、歴代モデルが重視してきた居住性と積載性を考慮したスクエアなキャビンを意識したシルエットを踏襲。サイコロをモチーフとした直方体のボディーと角をそぎ落とした面取り構成で、無駄のない強い塊感と楽しさを表現したという。

フロントとリアは引き締まったシンプルなボディーを中心に力強いバンパーと張り出したフェンダーを加えた構成とし、圧倒的な安定感を表現。フロント、リアともにコーナーバンパーを取り外し可能な分割タイプとすることで、壊れた部分のみの交換が可能。修理を容易にさせるとともに、カスタマイズへの対応にも配慮している。

ボディーサイズは全長×全幅×全高=4575×1855×1960mm、ホイールベースは2580mmと発表されている。

インテリアでは移動の楽しさを体験できる室内を目指し、車両姿勢が認知しやすい水平基調のインストゥルメントパネルや、視点移動が少なくなるよう機能を集約したモニター、スイッチ類、自然な操作ができるシフトノブなどを採用。さまざまなシチュエーションで瞬時に認知・操舵が行えるコックピットレイアウトが実現された。

安全なオフ/オンロード走行に貢献するために、低く設計されたカウルとインストゥルメントパネルの上面によって、見通しのいい前方視界を確保。悪路でも路面を見下ろしやすいように、ベルトラインを低く設計したほか、プリクラッシュセーフティーなどの先進機能を付与した予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を採用し、より安心な運転をサポートする。

シャシーについてはトヨタのグローバル戦略車「IMV(Innovative International Multipurpose Vehicle)」シリーズで鍛えたプラットフォームを活用し、地上高やアプローチアングルを確保。“70”シリーズと同等のホイールアーティキュレーション(タイヤの浮きづらさ)による優れた悪路走破性の実現や、“250”シリーズ比で270mm短縮されたホイールベースによる5.5mの最小回転半径、取り回しのよさ、オフロードでの機動性もランドクルーザー“FJ”のセリングポイントとされる。

床下へのブレース追加や、ボディーの高剛性化も実施。開発では、オフロード試験を徹底的に行い、「ランクルネス(信頼性・耐久性・悪路走破性)」をつくり込んだという。

搭載されるパワーユニットは、「2TR-FE型」の2.7リッター直4ガソリンエンジンで、最高出力163PS、最大トルク246N・mを発生。「6 Super ECT」と呼ばれる6段ATが組み合わされる。駆動システムはパートタイム4WDで、「H2」「H4」「L4」の切り替えとリアデフロック機構が備わる。

また、カスタマイズを楽しめるオプションが導入されるのもランドクルーザー“FJ”の特徴。歴代のランドクルーザーをほうふつさせる丸目型ヘッドランプや、荷室にアウトドア用品などを取り付けられるモールパネル、オフロードスタイルを支える堅固な外装・機能アイテムをモデルライフのなかで順次導入していく予定だ。

さらに、車両の荷室に積載して旅先でのツーリングなど移動の楽しみを拡大する、人とモノを運べる電動パーソナルモビリティー「LAND HOPPER(ランドホッパー)」が開発中であることもアナウンスされた。

トヨタは、「ジャパンモビリティショー2025」(会期:10月29日~11月9日)で、ランドクルーザー“FJ”を公開するとしている。

(webCG)

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