スバルPerformance-B STIコンセプト
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スバルユーザーでもある筆者の一押しは、スバルブースの「Performance-B STIコンセプト」だ。同車は、スバルの藤貫哲郎CTO(最高技術責任者)が2025年6月1日のスーパー耐久シリーズ2025 富士24時間で明かしたスポーツモデルそのもの。その時点で公開されたのは、ぼんやりとしたCGのみだったのだが、ついに実車がお目見えしたというわけだ。
ボンネットのエアインテークは、往年の「WRX STI」を思わせる。
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ボンネットには「Proud of BOXER」の文字が刻まれる。
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巨大なウイングが目を引くリアビュー。
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マフラーはセンター2本出し。ディフューザーも配される。
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リアウイングに、STIカラーのピンクが映える。
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255/40R18サイズの「ブリヂストン・ポテンザRE-71RS」タイヤが装着されていた。
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5ドアハッチバックのスタイルは、GRB型の「インプレッサWRX STI」のよう。
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狙いは新たなエントリースポーツ
そのCGから5ドアハッチバックであることは予想していたが、驚いたのは3代目「インプレッサ」ベースの「WRX STI(GRB)」とウリふたつなこと。5ドアWRXの復活を目指すとも受け取れるが、このモデルはまさにファンが待ち望んでいた真のスバル・スポーツと言っても過言でない。現行のWRXシリーズは、インプレッサから独立して上級化したことで、グランツーリスモとしての色が強まっているし、FRスポーツである「スバルBRZ」も、自然吸気エンジンであるがゆえに刺激が足りないという人もいるはずだ。このPerformance-B STIコンセプトは、そんな思いに応える最良の提案なのである。
気になるコンセプトカーの中身だが、まさにスバル車の良いところを全部載せしたようなもの。ベースとなるボディーは、コンパクトな「クロストレック」のものを採用。パワートレインは、水平対向4気筒ターボ×AWD×6段MTとされる。さらに細かいパーツを見ていくと、WRXシリーズやSTIコンプリートカーの「Sシリーズ」のものが流用されており、かなりハイパフォーマンスなモデルと想像される。
ジャパンモビリティショー2025の会場で、「これ、ください!」と言うスバルファンの顔が浮かぶようだ。もちろん、これはコンセプトカーであり、すぐに市販されるわけではないだろう。それにもし市販化されたとしても、この内容では高価になるに違いない。しかし、スバルが狙っているのは、新たなエントリースポーツなのだという。
シンプルなベースモデルとして世に出すことで、ユーザーが自由にカスタマイズできる。つまり、シンプルに楽しむのもパフォーマンスを追求するのも、ユーザーの思うままというわけ。そんなスバル車が登場することを想像すると、ワクワクが止まらない。興味がある人は、ぜひ会場に足を運び、スバルに市販化への思いをぶつけてほしい。
(文=大音安弘)
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