「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」の会場から
2025.12.04 画像・写真ホンダの純正カスタマイズ用品「Modulo(モデューロ)」を手がけるホンダアクセスと、ホンダのカスタマイズブランド「無限」を展開するM-TECは、ホンダファン向けのイベント「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」を2025年11月30日、モビリティリゾートもてぎの南コースにて開催した。
ホンダアクセスは、同年2月24日、Moduloとして初のファン参加型イベント「Modulo THANKS DAY 2025」を開催し、大変好評だったことから2回目を企画。2026年はホンダモータースポーツの聖地のひとつである「モビリティリゾートもてぎ」の改修工事が予定されていることもあり、早めの開催を決断したという。
実施に際しては、同じくホンダのカスタムパーツを手がける無限ブランドとの共同開催とすることで、よりホンダファンに楽しんでもらえる内容にボリュームアップ。ステージイベントをはじめ、同乗試乗やデモランが行われたほか、モデューロパーツ装着車および「モデューロX」シリーズや、無限バージョンのオーナーズミーティングも実施された。
ホンダファンの熱気に包まれた会場の様子を写真とともにリポートしよう。
(文と写真=大音安弘)
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1/30「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」には、Modulo開発アドバイザーである土屋圭市さん(写真では壇上中央サングラス姿)をはじめ、Modulo Nakajima Racingの中嶋 悟監督(同、土屋さんの右)、伊沢拓也選手(同、中嶋監督の右)、大草りき選手(同、土屋さんの左)などの豪華ゲストが参加。Moduloと無限の開発スタッフもトークショーに加わり、会場では参加者とのコミュニケーションが図られた。
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2/30オープニングに集ったファンを歓迎したのは、ホンダアクセスの酒井富志也代表取締役社長(写真中央)。イベント中も、会場内を回っては、ファンとの交流を深めていた。
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3/30ホンダアクセスは、初代「NSX」や「S2000」などの歴代モデューロパーツ装着車をはじめ、“実効空力”を提唱した第1号モデル「Sports Modulo CIVIC TYPE R」などのヘリテージカー、さらに最新アイテムを装着した現行型車のデモカーなどを展示した。
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4/30復活が話題となっている「ホンダ・プレリュード」については、モデューロと無限の最新パーツの装着車を展示。初めて新型プレリュードを目にする人も多いようで、ホンダファンの関心の高さがうかがえた。オーナーズミーティングエリアでも、数台の新型プレリュードを発見。新型プレリュードはホンダファンに温かく受け入れられていると感じられた。
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5/30無限は、「シビック タイプR」の「Group-A」と「Group-B」、2台のデモカーを展示した。無限のモータースポーツ技術をフィードバックした空力性能が自慢のモデルだが、Group-B仕様は、専用エアロパーツがすべてカーボン製となるため、軽量化の効果が大きい反面、価格も驚くほど高価だ。
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6/30ホンダアクセスの用品を装着した車中泊仕様の「フリード」と「ステップワゴン」も展示された。気軽なキャンプや車中泊旅行が人気となっている今、これらの車両に対する注目度も高いようだ。
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7/30ホンダアクセスと無限の車両展示エリアには、両社の開発メンバーが常駐。商品開発のねらいなどを尋ねることができたのは、ファンにとってもうれしい機会となったに違いない。開発メンバーは、オーナーズミーティングエリアにも足を向け、参加者の愛車を見学したり、オーナーから商品に対する意見を求めたりすることで、次作に向けてのヒントも探りつつ、ファンとの交流を楽しんでいた。
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8/30メインステージでは、現地での参加者だけが聞けたであろう“マル秘エピソード”を含むさまざまなトークショーが開かれた。写真は、モデューロの開発アドバイザーを務める土屋圭市さんとホンダアクセスのエンジニアである湯沢峰司さんによる「Modulo開発トークショー」の模様。土屋さんからは、モデューロのパーツ開発の裏話が本音ベースで語られた。
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9/30ホンダコレクションホールでは、レース界のレジェンドである中嶋 悟さんのトークショーが開かれ、会場から人があふれるほどのにぎわいに。F1ドライバー時代の思い出話を中心に、当時のマシンの性能を含むレース話に限らず、故アイルトン・セナ選手との思い出なども語られた。
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10/30ゲストによるサイン会の様子。出席者は(写真奥から順に)土屋圭市さん、Modulo Nakajima Racingの中嶋 悟監督、伊沢拓也選手、大草りき選手という豪華メンバーで、ファンは、帽子や色紙、写真などお気に入りのアイテムにサインを求めていた。特に伊沢選手は、今シーズンを最後にSUPER GT(GT500)から引退するとあって、現役最後の貴重な機会となった。
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11/30試乗および同乗走行は人気のコンテンツだ。写真は、モデューロが追求する“実効空力”の技術を注いだ「シビック」用テールゲートスポイラー(ウイングタイプ)の効果を検証するべく、凸凹路面を走行している様子。スポイラーひとつで走りが劇的に良くなるという、現行型シビックのオーナーなら注目のアイテムだ。
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12/30モデューロユーザーにはおなじみの“実効空力”を体験するための「ホンダN-BOX」。リアの上部にある、シェブロン形状のパーツの有無による違いを体験するのだが、確かに、クルマの動きは驚くほど変わる。ホンダアクセスが参画するイベントでは同様の体験会がよく実施されるので、読者の皆さんもぜひ試してみてほしい。目から鱗(うろこ)が落ちる体験になるはずだ。
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13/30一般道での比較試乗用に用意された「シビック」と「ヴェゼル」。シビックでは、テールゲートスポイラーの有無による効果が、ヴェゼルでは、専用アルミホイール「MS-050」装着車の乗り味が体感できた。
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14/30豪華ゲストによる同乗走行も実施された。写真は、土屋圭市さんのドライブによる「ホンダS2000」(モデューロパーツ装着車両)の同乗走行。“ドリキン”らしく、パイロンコーナーではS2000を華麗にテールスライドさせ、ファンを喜ばせた。
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15/30同乗走行では、無限の「シビック タイプR Group-B」も登場。エアロパーツやボンネット、フロントフェンダーなどをカーボン製にすることで軽量化されたスペシャルなマシンだ。
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16/30午後の同乗試乗枠には、なんと中嶋 悟監督もサプライズで参加。こうしたファンイベントでも中嶋さんの運転するクルマに同乗できる機会はめったにないため、当選者は非常にラッキーだった。ドライブした車両は、2代目「ホンダNSX」だ。
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17/30「ホンダNSX GT3」のデモランは、大草りき選手がドライブ。普段レースで乗るGT500マシンとは扱いが異なるため、少し戸惑うところもあったそうだが、360°ターンを披露するなど、華麗に操りファンを喜ばせた。
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18/30SUPER GTのGT500マシン「NSX-GT」(2019年モデル)のステアリングを握ったのは、伊沢拓也選手。パワーを生かしたテールスライドなども披露し、走行エリアがタイヤスモークで見えなくなるほどだった。この日が、現役選手としてGT500マシンを走らせる最後の機会となっただけに、特別な思いもあったようだ。
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19/30子供にもモータースポーツの楽しさを体験してもらうべく、カートでのドライビングレッスンも実施。先生が車両を保持してくれるので、安心してトライすることができる。
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20/30午後には、土屋圭市さんがファンミーティングエリアを視察。会場のあちこちで、写真やサインをせがまれると、土屋さんは気さくに応じ、ファンとの交流を楽しんでいた。
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21/30会場にはなんと、「ホンダS660」の開発責任者(LPL)を務めた椋本 陵さんの姿も。筆者とは10年ぶりの再会となった。会場に集まったS660を目にして、「今も多くの人たちがS660とのカーライフを楽しんでくれていることが、素直にうれしい」と話してくれた。
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22/30閉会式でのサプライズとして、今シーズンを最後にSUPER GTを引退するレーシングドライバー伊沢拓也選手に、家族からの手紙が代読された。本人も予想していなかった妻や子供からのメッセージに、歴戦の猛者も思わず涙をこぼしていた。
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23/30最後は、参加者全員による記念撮影。ホンダアクセスとしては、今後もこのようなイベントを継続して開催していきたいとのこと。
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24/30ホンダアクセスと無限の参加メンバーが、帰路につくファンをお見送り。当日は天候にも恵まれた、素晴らしい一日だった。
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25/30会場の駐車エリアでは、モデューロブランドを含むホンダアクセス製パーツの装着車、ホンダ純正コンプリートカーとなる「モデューロX」シリーズ、無限パーツ装着車およびコンプリートカーによるオーナーズミーティングも開催された。個性豊かなホンダ車で彩られた場内では、オーナー同士の交流も盛んに行われた。
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26/30オーナーズミーティングエリアで発見した、今では激レアの「ホンダ・トルネオSiR-T」。6代目「アコード」の姉妹車として登場するも、たった一世代で消滅。「ユーロR」が登場するまでは、最も高性能なMT専用モデルであった。もうひとつの激レアポイントは、モデューロブランドの原点であるアルミホイールを装着しているところだ。
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27/30無限といえば、真っ先に「バラードスポーツMUGEN CR-X PRO」を思い浮かべる人も少なくないはず。写真の車両は、新車で入手した「Si」に無限のパーツを組んだもので、40年という所有歴も驚きだが、その走行距離はなんと75万kmにもおよぶという。まさにオーナーにとって運命の愛車といえよう。
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28/30「ホンダS660ネオクラシック」。東京オートサロン2016に出展されて話題となり、東京国際カスタムカーコンテスト2016でグランプリに輝いたモデルを商品化。「ホンダS660」の外装パーツを変更することで完成するキットとして、2018年9月に発売された。
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29/30こちらは「ホンダ・シビックMUGEN RR(ダブルアール)」。2007年9月に300台限定で発売された、「シビック タイプR」ベースの無限コンプリートカーだ。当時の価格は、ベース車よりも194万2500円高い477万7500円。高価なことでも話題になったが、今考えるとバーゲンプライスだったかも。
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30/30「ホンダN-ONEモデューロX」。コンプリートカー「モデューロX」シリーズの第2弾として送り出された。FFターボのCVT車をベースに、内外装の専用ドレスアップや、サスペンションおよびパワーステアリングの専用セッティングが施されていた。































